外国人観光客の受け入れが再開されたことを受け、新潟県はシンガポールの旅行会社を招いて、モニターツアーを開催。新型コロナウイルスの影響で減少した外国人観光客の誘致に向けた取り組みをスタートさせた。

「シンガポールにはない景色」 外国人観光客取り戻しへ魅力PR

6月29日の湯沢町・越後湯沢駅。新潟県の職員から歓迎を受けていたのは、シンガポールの旅行会社2社だ。

越後湯沢駅にやって来たシンガポールの旅行会社社員
越後湯沢駅にやって来たシンガポールの旅行会社社員
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6月10日、外国人観光客の受け入れが約2年ぶりに再開されたことを受け、県がモニターツアーを企画した。
新型コロナウイルスの影響を受ける以前までは、アジア圏からの訪日外国人観光客は増加傾向にあったことから、アジア人をメインターゲットとした旅行商品を考える材料にしてもらおうと計画。5日間で、県内14市町村の観光地を巡った。

(Q.新潟といえば、どういったことを連想する?)
ミチアンドコー カミサ サラマットさん:

新潟は雪国。あと笹団子とか

旅行会社ミチアンドコー カミサ サラマットさん
旅行会社ミチアンドコー カミサ サラマットさん

こう話すのは、日本旅行に特化した旅行会社に働くカミサ サラマットさん。
ツアー初日は、カミサさんが最も楽しみにしていたという日本三大渓谷の一つ、十日町市の清津峡へ。雄大な岩肌とエメラルドグリーンの清流が見られる人気の観光スポットだ。

清津峡(十日町市)
清津峡(十日町市)

さらに、「大地の芸術祭」の期間中ということで、清津峡渓谷トンネル内はライトアップも行われていた。

ライトアップされた清津峡渓谷トンネル
ライトアップされた清津峡渓谷トンネル

案内を受けながら歩くこと15分。カミサさんは、清津峡渓谷トンネルの一番奥にある、大地の芸術祭作品「トンネルオブライト」に到着。あまりの絶景に、思わず写真を撮ることに夢中に。

大地の芸術祭作品「トンネルオブライト」
大地の芸術祭作品「トンネルオブライト」

ミチアンドコー カミサ サラマットさん:
こういう自然はシンガポールにはない

誘致に課題も…円安進む今、“需要拡大”に期待

県内でも外国人観光客の受け入れに期待が高まる一方、海外から見た日本には懸念材料もあると話す。

ミチアンドコー カミサ サラマットさん:
団体ツアーだと旅行の費用が少し高くなる。付き添いのガイドが含まれているから、お客さんは少し考えると思う

外国人観光客の受け入れは添乗員付きの団体旅行のみに制限されているため、日本への旅行の需要は当面、回復しないおそれが。

さらに、日本のマスクの着用基準についても、モニターツアーを通じて理解していく必要があるという。

それでもカミサさんは、シンガポールには見られない新潟の雄大な自然を眺めながらこう話した。

(Q.新潟旅行はシンガポールやアジアの方々は喜びそう?)
ミチアンドコー カミサ サラマットさん:

もちろん。フェイスブックとかインスタグラムといったSNSでお客さんに紹介していきたい

新型コロナウイルスの影響で大きく落ち込みを見せた観光業。
円安が進行する中、県はインバウンド(訪日外国人客)需要の拡大に寄せる期待は大きいと話す。

新潟県 国際観光推進課 小林寛利 課長補佐:
円安で海外の方々が日本に来やすいという環境も整っているので、この機会を逸しないよう誘客に取り組んでいきたい

新潟県 国際観光推進課 小林寛利 課長補佐
新潟県 国際観光推進課 小林寛利 課長補佐

県は、今後も海外の旅行会社を対象としたツアーを計画していく方針だ。

(NST新潟総合テレビ)