猛烈な暑さで、農作物にも大きな被害が出ています。

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今が収穫の最盛期だというトウモロコシを手にした、農家の男性が嘆きます。

鈴木農園 鈴木弘晃さん:
これ分かりますか?ここ実が詰まっていないのですよ。雨が降っていないじゃないですか。水分が少なくて…。中がスカスカで、実がありません

トウモロコシがスカスカ…作物が“高温障害”色や味わい変化も 農家打撃

28日、「めざまし8」の取材班が訪れたのは、最高気温36.2度を記録した茨城県古河市にある野菜農園。今、連日の猛暑で、野菜の生育に影響が出ているといいます。

鈴木農園 鈴木弘晃さん:
従業員やパートさんとかに食べてもらって、消費して。それでも消費しきれないのなら廃棄していますね。3割くらいは売り上げが落ちている。

そして、同じ夏野菜のナスも…

鈴木農園 鈴木弘晃さん:
照りが無いのが分かりますか?ほかのと比べると一目瞭然で、照りがないツヤがない。こういったものが高温のせいで出てきている

通常通りに生育したナスと、暑さにさらされたナスを見比べると、品質の良し悪しを決める「表面の照り」が、全く違うのがわかります。

さらに、キャベツ畑では…

鈴木農園 鈴木弘晃さん:
ここ、葉っぱの色が変わっている。これが高温障害なんですよ

鈴木さんが指した部分を見ると、葉の一部が茶色く変色してしまっていました。

影響は野菜だけに留まりません。28日に36.4度の猛暑日となった、埼玉県・秩父市。

今が旬のブルーベリーも、暑さの影響で、色や味わいが落ちてしまっているといいます。

秩父ファームステイ 新井信好さん:
複雑ですけど、水分がなくて温度が高いっていうWパンチを受けちゃったので、かなり被害が出ちゃった。一つの畑だと120万ぐらいの収穫があるんですけど、今年に関していうと100万円前後しかできないなと

食卓にも影響を与える可能性がある、連日の猛暑。この先も厳しい暑さが続く予想で、一段と、その影響に注意が必要です。

(めざまし8 6月29日放送)