”美容男子”
メイクなどに関心が高い男性を表す言葉だが、大分県内でも、自分用に化粧品を買ったり美容外科に通う男性が増えているという。
広がる「男性がメイク」の波に街の人は? 記者も挑戦

大分市の東急ハンズにある、化粧品コーナー。男性用のスキンケア商品やメイク用品も、300種類以上が並ぶ。売り上げは年々伸びていて、5年前と比べると約4倍に増えているということだ。

最近、男性にも人気だというのが色付きのリップクリームだ。ほどよく唇が赤く見えるため、血色が良く見えるという。

男性の記者も、リップクリームや男性用の化粧品を使い、自分でメイクに挑戦。肌にリキッドタイプのファンデーションを塗ると、目の下のくまが気になっていた顔全体の印象が、明るくなったように感じた。リップクリームも赤すぎず健康的に見える。

男性のメイクについて、街の人に話を聞くと、男性からは「抵抗がない。時代も変わってきているので」、女性からは「肌に気をつかった方が見栄えがいい」「清潔感がある方が無いよりいい」といった声が聞かれた。
美容外科でも男性客が増加 肌荒れ解消や脱毛が人気
一方、美容外科「共立美容外科大分院」でもここ数年、男性客が増えているという。

島田茂孝 院長は「顔であればニキビ・毛穴の開きを気にする人が増えているし、体全身、特に露出部である腕やひざ下の脱毛も増えてきている」と話す。
この医院で人気なのが、特殊な器具を使って肌をきれいにする施術だ。費用は部位によって違い、1回8000円から2万円ほど。コロナ禍の、マスク着用に伴う肌荒れを気にして訪れる男性が多いそう。
脱毛についても、2年前に比べて男性客の数が倍近くに増えているという。
手軽なものから本格的なものまで、男性のニーズが高まっている美容業界。“美容男子”は今後も増えていきそうだ。
(テレビ大分)