東京・葛飾区が保育園への補助金を誤って多く支払っていた問題で、葛飾区の青木区長が「人件費に使われた部分については返還を求めない」と明らかにしました。
葛飾区の青木克徳区長は、「ご迷惑をおかけしました。保育を充実させた分については返還をもとめないつもりです」と述べました。
葛飾区が、私立の認可保育園に4年間にわたり補助金を過払いしていた問題で、青木区長は、システムの設計・点検が充分に行われておらず「区に責任があった」と謝罪し、パート保育士の人件費に使われた部分については補助金の返還を求めない考えを示しました。
補助金の過払いは、70の園に対し総額5億1000万円にのぼっているということです。
保育園の園長は、「園によっては廃園を考えるところもあるはず。子の行き場が残ったというのが本音。生き残られたという安心」と話しました。
青木区長は再発防止にむけ体制を整え、自身の給与の減額も検討する考えを示しました。
【画像】保育園園長会が開かれた会場(東京・葛飾区)