鳥取県倉吉市で廃校となった小学校。
思い出が詰まった校舎が、人が集まる地域の交流の場として新たに生まれ変わっていく様子を、客室乗務員でJALふるさと応援隊の篠山夢奈(しのやま・ゆめな)さんが取材した。

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廃校になった小学校…IT機器のリサイクル企業が再利用

訪れたのは、倉吉市関金町(せきがねちょう)にある廃校となった小学校。

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
廃校とは思えないくらいきれいですね。下駄箱があって小学校の面影も残ってますね

中に入ると、木のぬくもりが感じられる空間が広がる。

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
ここが職員室です。こんにちは

山守集学校・齋藤るい子さん:
こんにちは。この施設でスタッフをしている齋藤です

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
パソコンがたくさんありますね

山守集学校・齋藤るい子さん:
(パソコンの)無料相談に来られた方々です。実際にパソコンを使いながら、困っていることとか、こういう風にできますということをアドバイスしています

施設を運営するのは、IT機器のリサイクル事業を手掛ける東京の会社「リングロー」。全国で廃校となった校舎を改修し、事業所として活用しているのだ。中古パソコンの販売をおこなう傍ら、使い方相談や出張サポートなどを無料で行っている。

利用者に、何を相談しに来たのか聞いてみると…

無料相談に来た人:
パソコンの処理スピードが遅いので、どうしたらいいかということで相談に来た。気安く相談に応じていただけて助かっています

「リングロー」はこの旧・山守小学校を改修し、6月5日、「山守集学校」としてオープンさせた。9カ所目の拠点となる。

施設で行うのはパソコンの無料相談だけではない。校舎は倉吉市から無償で借りているが、そのかわりに、地域住民に役立てる形で利活用しているという。

小学校では多目的室として使われていたスペース。ここを地域の憩いの場に

多目的室は人が集まる「憩いの場」や子どもの遊び場に 遊具も無料開放

2階に案内してもらうと、そこにはかつて「多目的室」として使われていた広いスペースが…

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
こちらはどのように利用されるのですか?

山守集学校・齋藤るい子さん:
ここは広いので、地域の方の集会所のように立ち寄っておしゃべりできるような場所や、子どもが自由に遊べるようなスペースにこれからしていきます

かつての多目的室はイベントや集会所として使えるフリースペースにし、雨の日でも子どもが遊べる場所に生まれ変わる予定だという。

「リングロー」が手がけた芦田集学校(兵庫)
「リングロー」が手がけた谷口集学校(富山)。雨の日も子どもが遊べる場所に

校庭の遊具なども、営業時間内であれば無料で開放されるという。

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
地域の方々の憩いの場として活用されるわけですね

山守集学校・齋藤るい子さん:
小学校を無償でお借りしているので、こういう風に使いたいというような要望に応えたいです

「集学校」オープニングイベントには多くの卒業生が…

6年前、近くの小学校と統合し廃校となった山守小学校は、142年の歴史の中で1,700人あまりの卒業生を送り出してきた。生まれ変わった「山守集学校」のオープン記念イベントには、多くの卒業生の姿があった。

6月5日「山守集学校」のオープニングイベントには、たくさんの卒業生も集まった
6月5日「山守集学校」のオープニングイベントには、たくさんの卒業生も集まった

地域住民:
自分が行ってた小学校に生徒はいないんだなあと寂しく思っていた。こうやって人が集まるところ、遊べるところがあるとすごくうれしい

地域住民:
子どもの声もなくなって、静かな、さびれた、さびしい町になった。人がたくさん集まる場所、中心地になってほしい

校舎を無償で貸し出す倉吉市も、地域の交流の場になることに期待をかけている。

倉吉市・広田一恭 市長:
過疎地域になっているこの関金町がにぎわいを増すと思って、おおいに期待している

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
ところでこの施設、名前が「小学校」ではなく「集学校」となっていますが、どのような思いが込められていますか

山守集学校・齋藤るい子さん:
人が集まる場所にしたいということで、「集」という漢字を使っています。小学校時代みたいに子どもたちが遊んでいるような風景や、親子がくつろいでいるような場所を目指しています

廃校となった「小学校」が人の集まる「集学校」に。気軽に集まることのできる地域のよりどころとして、にぎわいをつくり出していく。

(TSKさんいん中央テレビ)