私がお伝えしたいのは「小学生の半分以上が、ネット3時間以上利用」です。
政府が6月14日に閣議決定した「子供・若者白書」では、「一日3時間以上」インターネットを利用している小学生が51.9%(21年度)と初めて5割を超えました。
一方、子どもが安全にネットを使える環境整備の必要性を強調しています。
ポイントはこちら「対策どうする?急増する子どものネット利用」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
政府が閣議決定した「子供・若者白書」では、インターネットを利用すると回答した青少年の1日の平均利用時間は、前年度と比べて約1時間増加し、約4時間24分となったことを明らかにしました。
これに関連して、2022年3月に公表された内閣府による「青少年のインターネット利用環境実態調査」では、低年齢層の子どものネット利用の実態についても明らかにされました。
調査によると、0~9歳までの低年齢層の子どもは74.3%(2021年度)がインターネットを利用していて、前年度より10%強増加しました。年齢別に見ると、1歳児が33.7%(前年度比16.5ポイント増)、2歳児が62.6%(前年度比18.8ポイント増)と乳幼児の増加が目立ちました。
また、低年齢層の子どもがネットをどのように利用しているかについて、「動画を見る」が94.0%とトップで、「ゲームをする」の59.0%が続きました。
平均利用時間も前年度と比べ、1日あたり約7分増加し約1時間50分となり、低年齢層の子どもでも1日2時間弱ネットを利用している実態が浮き彫りとなりました。
一方、青少年については、ネットの利用内容については「動画を見る」「ゲームをする」「検索する」「音楽を聴く」が上位を占め、1日あたりの平均利用時間は、小学生(10歳以上)約3時間27分、中学生約4時間19分、高校生約5時間31分とそれぞれ前年度から約1時間増加していることがわかりました。ちなみにネットを勉強などのために利用する時間も、約1時間1分と約23分増加しました。
娯楽に学習に便利なインターネットですが、SNSの利用などで犯罪に巻き込まれる恐れがあるため、内閣府は子どもが安心安全に利用できるように関係省庁と連携してリーフレットなどを作成し、保護者に向けて啓発活動を行っています。
子ども達に急速に浸透するインターネットですが、正しく安全に使うために、政府も含めた取り組みが必要不可欠といえます。
(フジテレビ政治部 長島理紗)