東北を中心に大雨となった6月7日。福島・南相馬市では24時間雨量が156.5ミリ、6月の観測史上1位を観測した。

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そんな中、週末にかけて猛威をふるったのが関東を中心に各地で大きな被害をもたらした大粒の「ひょう」。

ひょう被害で窓ガラスの修理依頼が殺到

各地で住宅などの窓ガラスが割れる被害が続出。埼玉・本庄市のガラス修理業者は…

福島ガラス 福島満さん:
120~130件は(予約)きていると思います。まさか、ひょうでこんなに被害が出るとは思わなかった

一軒で平均5.6枚割れていて、修理費用は約2万円前後に。被害が大きいところでは20万円ほどかかるケースもあるという。

火災保険に加入していると修理費用がもらえるかも

「火災保険」に加入していることが前提となるが、その修理費用について、知っておきたいポイントも。

株式会社 保険アドバイザー 松岡秀さん:
ひょう災と書かれている部分があります。そちらを確認した上で保険会社のほうに問い合わせて頂く。

「ひょうによる災害」も補償されていれば、加入している保険の契約に準じた修理費用が支払われるという。(※損保ジャパンの一例 補償内容は契約の条件に準じる)

修理に費用がかさむ「ひょうの被害」は他にも。千葉県の自動車修理工場「デントリペアワークス」では6月7日、ひょうの被害にあった車が続々と入庫していた。

株式会社「ゴールドブランチ」金枝弘尚社長:
1日120本ぐらいの電話で(問い合わせ)、今は新規の予約(受付)はストップしている。年内で終わるか終わらないかという状況。

修理費用の相場が、60万円以上だという「ひょうの被害」。災害危機管理アドバイザー・和田隆昌さんによると、車への対策は、台風や竜巻の時と同じで、天候が荒れる前に段ボール、毛布、ブルーシートの3点を車にかけると被害が抑えられるという。

農作物にも被害 道の駅で「訳あり品」として安く販売

ひょうの影響は、農作物にも。トウモロコシやカボチャなどが被害を受けた埼玉県。深谷市の道の駅「おかべ」では「訳あり品」として、安く販売する救済策が取られていた。

例えばトウモロコシは通常1本あたり270円のところ180円と3割以上安くなっている。

様々な被害をもたらした「ひょう」だが、6月8日に再び降る可能性があるという。

日本気象協会・望月圭子 予報士:
局地的に積乱雲が発達して関東でも群馬県や栃木県などでは、きょうの午後、ひょうが降る可能性があります

(「めざましテレビ」6月8日放送より)