続く値上げの波。6月以降に値上げが予定されている食品の数は、3615品目に上る。(※帝国データバンク調べ・5月19日時点)

この記事の画像(17枚)

値上げ率はカップラーメンなど加工食品で14%、調味料は11%、お酒など飲料では15%と、平均で実に13%のアップ。主な要因は食用油や小麦粉、包装資材などの価格高騰だという。

止まらない値上げラッシュが家計を直撃

街の人に話を聞くと、皆さん、止まらない値上げラッシュの負担をひしひしと感じている様子だ。

19歳女性・4人家族:
お菓子とかも(子供に)毎日買ってあげられないのでなるべく2、3日に1個とか
40代女性・5人家族:
マヨネーズが好きなんですよ、うちの夫。最後まで振って使ってもらうとか
30代女性・5人家族:
材料の数を減らしているかなあ、やっぱり。気づかれないように

4歳と2歳の双子を子育て中の、5人家族の主婦(関東在住)にも話を聞いた。

関東在住の主婦:
食費がこんなにかかっていたんだというのを、数字で見てびっくりしました

家計簿アプリを見せてもらうと、2021年7月には1カ月7万9480円だった食費が、2022年5月には9万4372円に。子どもが育ち盛りとはいえ、10カ月でひと月あたり、1万5000円近く増えていた。

そのため、電力会社を変更して、電気料金を節約したという。さらに…

関東在住の主婦:
使っていない家電のコンセントは、全部オフにしておくというのを今月から始めた

また、畑のある夫の実家に通う回数を増やし、米や野菜を貰うなどして食費を抑えているという。それでも…

関東在住の主婦:
節約しようにもちょっと厳しい。とにかく今後も最低限幸せだなと思えるライン、基準で生活していければいいなと思い、貯金しています

家計の見直しに詳しい専門家によると、携帯会社やプランを変更して通信費を下げる、自家用車を手放してカーシェアサービスを活用する、などの手段もあるという。

節約も限界? キャッシュレスでお得になる3つの方法

では、節約以外で家計を助ける対策はないのか?

ファイナンシャルプランナー飯村久美 氏:
買い物をする際はキャッシュレス決済を利用するといいと思います。使った金額に応じて、ポイントが還元されるんですね

クレジットカードや電子マネー、スマホ決済などの「キャッシュレス決済」。実は「3つのコツ」を活用すると、さらにお得になるという。

キャッシュレス決済3つのコツ① 期間限定のキャンペーン

まずその1つ目が「期間限定のポイント倍増キャンペーン」だ。

例えば、6月1日から始まったPayPayと花王のキャンペーンでは、対象の商品をPayPayで決済すると通常より多くのポイントが付与される。(※対象店舗ウエルシア・スギ薬局・マツモトキヨシなど 購入金額や付与上限など条件あり)

キャッシュレス決済3つのコツ② 同じブランドの複数サービス

2つ目は、「同じブランドの複数サービス利用」。例えば楽天グループのアプリで買い物する際、クレジットカードに加えて銀行口座や電気サービスなど、楽天ブランドを使えば最大14倍にまでポイントの付与倍率がアップする。

キャッシュレス決済3つのコツ③ ポイントの貯め方を確認

そして3つ目、「ポイントの貯め方」にもコツがある。例えばJR東日本グループと家電量販店のビックカメラがコラボしたクレジットカードで買い物をすると、ビックカメラとJR東日本両方のポイントが同時に付与される。

このカードは、交通系ICカード「Suica」としても機能し、通学や通勤などでのチャージや定期券の購入時にも使えるほか、ビックカメラで家電などを購入する際に利用できるポイントが貯まる。

ファイナンシャルプランナー飯村久美 氏:
節約にも限界があるので、物価高騰をカバーできるような恩恵とメリットを受けるしか無いと思います

井上清華アナウンサー:
先ほど更新された主要メーカー105社における値上げ商品の調査結果です。原料や資材の高騰によって2022年1月は789品目、2月には1321品目が値上げされましたがその後も続き、6月には1515品目が追加されました。そして6月以降さらに加速します。2022年の値上げ品目をまとめると、累計1万789品目に及ぶことになります

三宅正治アナウンサー:
そして5月31日、参議院本会議では今年度の補正予算が可決・成立しました。歳出金額は2兆7000億円。そのうち1兆1700億円が物価高騰対策の補助金にあてられるとのことです

(「めざましテレビ」6月1日放送より)