5月16日は3月下旬並みの寒さで、5日連続で雨となった東京。

5月に入り、沖縄や奄美地方はすでに梅雨入り。九州南部は5月下旬、関東甲信は6月4日ごろと全国的に平年より早く梅雨がやってくる予想になっている。

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本格的な梅雨シーズンの到来を前に、東京都内では…

親子:
知らない間にちょっとかびていたりとか。押入れの中とお風呂ですかね
30代女性:
げた箱。臭いとかも気になりますし、開けた瞬間に「わー!」ってなりますね

やはり皆さん、気になるというのが“カビ対策”だ。

実は…

カビ取り屋.com 河島辰徳氏:
ここをやっておかないと、結局またここから広がるので。いたちごっこで

ハウスクリーニングを専門とし、カビ掃除のポイントを熟知している河島さんはこう話す。

梅雨入り前の今だからこそやっておきたい、見落としがちな「カビ対策のポイント」が3つあるというので、教えてもらった。

カビ対策は梅雨前に! 風呂場は天井から降ってくるカビに注意

まずは浴室から。

カビ取り屋.com 河島辰徳氏:
天井にカビが生えていると胞子が下に降ってくる。天井から始まって浴室全体にカビが広がるので

浴室のカビ対策というと、浴槽周りなどのお掃除を念入りにしがちだが、ポイントは天井の掃除。カビは胞子を拡散して広がるため、天井が手付かずだと胞子が降り続け、元を断てない状態になる。

しかし、浴室の天井は手が届きにくい場所。そこで活躍するのが床用の掃除グッズだ。必ず換気をよくした状態で、ふき取り部分にカビ取り剤を染み込ませる。

さらに拭き方にもコツがある。

カビ取り屋.com 河島辰徳氏:
向こうからこっちへ持ってきている感じで。あんまりゴシゴシやっているとカビが広がるだけの時がある。ポイントはたっぷりとケチらない。やっぱり液剤の量はある程度は必要なので、ここでケチると効きが悪いので、たっぷりと使わないと

拭く際は必ず一方向に動かすのもポイントだ。30分ほど置いた後、水で洗い流すといいという。
(※浴室乾燥機や電気系統に注意し、必ず換気を良くすること)

水拭き厳禁! カーテンレールは…カビのエサとなるほこり、胞子も

続いては部屋のカビ対策を見ていこう。ポイントとなる意外な場所が…

カビ取り屋.com 河島辰徳氏:
カーテンレールは間違いなく、ほこりが積もってたまっている。より多くのほこりがついているということは、より多くカビが発生しやすい

カビの胞子だけでなく、エサとなるほこりも溜まりやすいというカーテンレールの掃除

放置しておくと、カビの胞子が上から降り注ぐ形になる。さらに梅雨時には、結露によって窓枠に水滴がたまりやすくなるなど、カビが繁殖する条件が揃うことになる。

ここで使うのは雑巾。しかし、注意点がある

カビ取り屋.com 河島辰徳氏:
水拭きすると、その水をエサにカビが繁殖してしまうので、ほこりを取るときの拭き掃除はカビ取り剤、もしくは(掃除用)アルコールを使ってやった方がいい

水拭きはカビが繁殖するので厳禁。必ずカビ取り剤などを使い、仕上げに乾拭きを。ただし、木製の場合は変色などの恐れがあるため、木材用のカビ取り剤を使用してほしい。

干すのが難しい「マットレス」はアルコールで叩いてお手入れ

そして、寝室にもポイントがある。
布団とは異なり、干すのが難しいマットレス。梅雨入り前に掃除用のアルコールを染み込ませた雑巾で、表面を叩くようにお手入れしておくと、カビ予防になる。

カビ取り屋.com 河島辰徳氏:
裏も同じように湿気がこもりやすくて、菌の温床になっているのでたたきます

また、ベッドフレームの隙間のほこりも要注意。カビの養分となるほこりを取り除いておくことも重要なポイントだという。

ゴシゴシ洗いや掃除機はNG! 逆にカビを広げてしまう行為とは?

カビ掃除をする際の注意点として、歯ブラシやタワシなどを使ってカビのゴシゴシ洗いをすることは、かえって胞子が飛ぶきっかけとなるので要注意だという。

また、カビが繁殖しやすい場所の近くで掃除機を使用すると、排気口からカビそのものを拡散させるおそれもあるので注意が必要だ(※一部機種を除く)。

カビ取り屋.com 河島辰徳氏:
ひどくなったら、もう自分では手に負えなくなってしまうので、梅雨前に気になる箇所をやる。細かいことだが、やっておかないと

(「めざましテレビ」5月17日放送分より)