「魔の7歳」という言葉を知っているだろうか。
交通事故に遭った人のうち、7歳の被害が突出して多いことからそう呼ばれている。
大型連休が終わって普段の通学が戻るこの時期、「魔の7歳」を守るための対策を取材した。

交通事故が起きた場所を確認できるマップ

まだ新しいランドセルを背負った新1年生たち。連休が明けて本格的に授業が始まり、親の手を離れて1人で通学する機会の増えるこの時期、特に事故への注意が必要となる。

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中島悠希記者:
こちらは、歩いている時に交通事故にあった人の年齢別のグラフです。際立って高い山があるのは7歳、その被害の多さから「魔の7歳」と呼ばれています

岡山県でも2021年、交通事故に遭った小学生のうち、魔の7歳を含む1年生が全体の半数を占めている。では、子どもたちを守る対策のポイントは?

岡山県警察本部 交通企画課・三宅晃安全係長:
通学路を子どもと一緒に歩きながら、危険な場所や交通ルールを教えてあげる

危険な場所のチェックに有効なのが、特設サイト「私のまちの7才の交通安全ハザードマップ」。

通学路など気になる場所を検索すると、地図上でこれまでに事故が起きた場所を確認することができる。金沢大学の藤生慎准教授と「こくみん共済コープ」が共同開発したもので、2022年3月から公開されている。

通学路の危険なエリアを子ども目線で確認

岡山県警察本部 交通企画課・三宅晃安全係長:
横断歩道や地下道、歩道橋を利用してもらうこと

地下道のように、車と接触する危険がなるべく少ない道を選ぶことが重要。

岡山県警察本部 交通企画課・三宅晃安全係長:
子どもと大人で目線の高さが違うので、その違いを認識して子どもの立場に立つことが重要です

特に、塀などで見通しが悪くなっている場所には注意が必要。

岡山県警察本部 交通企画課・三宅晃安全係長:
4月よりは新しい生活に慣れているとは思うが、まだまだ不慣れな状況。しっかりと基本を教えてあげてほしい

小学生の事故の約7割は、登下校の時間帯に起きている。魔の7歳を事故から守るために、改めて家族で通学路の安全チェックをしてみてはいかがだろうか。

(岡山放送)

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