自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

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スルーするべきか悩むこの状況…理由は記事の続きで!

「かくれんぼをするとなぜか毎回体が丸見え!頭だけ隠しておしりが見えていたり、そもそもどこも隠れていなかったり…一体どうしてこうなっちゃうの!?」

お外でもおうちの中でも、手軽に楽しめる遊びのひとつ・かくれんぼ。
見つかりにくい場所を探したり、反対に誰かが隠れていそうなところを考えたり…実は頭も体もたくさん使う遊びだけれど、いざ始まってみると子どもたちは丸見え!?

SNSにもそんな「丸見えかくれんぼ」の報告がたくさん投稿されているけれど、子どもたちがうまくかくれんぼできないのって、どうして?
もしかして、あえて丸見え姿でいることで、パパママをびっくりさせようなんていう“一枚上手”な遊びをしているの?育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

子どもたちは「自分に見えているものが全て」?

――かくれんぼしているのに丸見え…どうしてこうなっちゃうの!?

私たち大人がもし隠れる側になった場合、「この場所は相手からはどう見えるのか」と色々な角度からの見え方を想定して場所を決めますが、幼稚園くらいまでの子は、“外側から見た自分”という客観性がまだ発展途上中です。

「自分に見えるものが相手にも見えている」というような自分中心の視点を持っているため、お布団に頭だけ突っ込んで、目を開けたら真っ暗で何も見えない=「よしうまく隠れたぞ」となるわけです。


――子どもたちにとって、かくれんぼってどんな遊びなの?

隠れるのも楽しい、見つけるのも楽しい。自分が鬼でも鬼じゃなくても楽しいのがかくれんぼなのだと思います。ただその楽しみ方は年齢でも違っていて、小さい子はパパやママが「どこ隠れちゃったのかなぁ」と近くを行き来している(のに見つからない)のが嬉しいですし、大きくなるとより高度な場所に隠れることに興奮します。

大事なのは、年齢相応の親との距離が保たれているかということで、もし3歳の子が頭だけ隠れてリビングにいるのに、パパやママが2階に探しに行ってしまったり、5分も10分も見つけずにいたら、心配になって「ここだよ~」と出てきてしまう子もいるでしょう。

また、かくれんぼはただ楽しいだけでなく、子どもの心理面をサポートする力もあります。分離不安がある子にかくれんぼが有効とも言われているのですが、これは親と離れることを遊びで練習できるからです。「いなくなっても、また見つかる」という流れが、子どもたちに分離に対する安心感をもたらすのです。昔ながらの遊びは奥が深いなぁと改めて感じますね。

この時期、保育園や幼稚園が始まって、パパとママと離れるたびに泣いてしまう子にもいると思いますが、かくれんぼで離れることに慣れてもらうのも一案です。


――かくれんぼや鬼ごっこ…遊びのルールを理解できるようになるのって何歳頃なの?

発達心理学者のパーテン博士は子どもの遊びを6段階に分類しました。それで言うなら、ルールのある遊びは6つ目の“協同遊び”の区分に該当します。

ルールを意識して遊んだり、協力して遊んだり(おままごとなど)と、子どもたちが何らかの目的を持って協同して遊んでいる状態というのは、社会性や協調性が求められます。よって、年齢的には幼稚園に入って以降にだんだんと上手になっていくと言えるでしょう。

ただここに大人が1人入るだけで、状況は変わってきます。大人がいれば、もっと小さい子でも上手に導きながらかくれんぼしたり、追いかけっこしたりすることができますし、仲たがいしたときには仲裁に入ることもできるからです。

もし年齢差がある子どもたちで集まって遊ぶ場合、お兄ちゃんお姉ちゃん的にはそのルールに沿って遊びたいので、ルールに沿えないともめごとになりがちですが、小さい子がパパやママとお家で遊ぶのであれば、正しいルールで遊ばなければダメということもありません。かくれんぼでも、隠れる専門、探す専門があってもいいと思います。

まだルールは難しいかなという年齢の子どもたちであれば、何よりも楽しむことが一番なので、みんなでルールを脱線させながら盛り上がるのも、その年齢ならではの可愛さが見えておすすめです。

うっかり丸見え!な子どもたちのかくれんぼ姿の理由は、自分から相手が見えていない!=相手からも見えていない!というかわいい思い込みからかも。
見つかりにくい場所に隠れてゲーム性を楽しむ…といういわゆる普通のかくれんぼができるようになるのは、幼稚園以上の歳が目安。それよりも小さい子どもたちは“丸見え”スタイルが主流かもしれない。

そしてそんなかくれんぼ、パパママと離れる練習にもなってくれるそう。
どこかに隠れていなくなってしまっても、最後には必ず見つかる!という遊びの流れが、子どもたちの安心感を育てる役目も果たしてくれるという。

子どもたちのかわいい“丸見えかくれんぼ”が見られるのは、実はほんの短い間。
ぜひパパママは「あれ~?どこかな?」と大きな声で探すのを忘れずに、今だけの不思議なかくれんぼを楽しんでみてほしい。

あなたの投稿が漫画になる!エピソード募集中

「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの投稿が漫画になるかもしれません。

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。

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