「おタテ」を観光の新たな起爆剤に 希少で甘くぷりぷり…ウニ・ニシンに次ぐ人気期待【北海道発】
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「おタテ」を観光の新たな起爆剤に 希少で甘くぷりぷり…ウニ・ニシンに次ぐ人気期待【北海道発】

コロナ禍で観光客が激減した北海道小樽市。新たな観光の起爆剤としてイチオシの海産物がある。その名も「おタテ」。
初めて聞くこの名前、一体なんなのだろうか。

小樽市イチオシの「おタテ」 ナゾの海産物の正体は…

小樽市。海に面したこの街の代表的な海産物といえばウニやニシンが有名だが、アフターコロナを見据え、新たな"小樽名物"として期待が集まっているものがある。

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午前4時ごろ、小樽市街地から車で10分ほどの漁港で水揚げされていたのは、大量の「ホタテの稚貝」だ。
そして4時間後、少量だが普通の大きさの成貝も水揚げされていた。もしやこれが…

漁師 中村 啓太さん:
これが「おタテ」。小樽のホタテで「おタテ」

小樽市イチオシの海産物がホタテ?
小樽市がホタテを推すのは、ある理由があった。

一度は消えたホタテ…”希少性”で「イチオシ海産物」に

実は、小樽市では明治から昭和初期にかけ、ニシン漁とともにホタテ漁が栄えていた。

しかし乱獲の結果、小樽からホタテが消えてしまった。
その後、試行錯誤の末、1980年代に養殖で復活。稚貝を、主に北海道東部の産地に出荷するビジネスモデルを築いた。
成貝まで育ったホタテの水揚げはごくわずかで、海産の街・小樽市ではあまり獲れない海産物だったが、その"希少性"をウリとして推し出しているのだ。

安野 陽介 ディレクター:
おいしいです。水揚げしたてだと弾力がものすごい!

4月に始まったおタテ漁は、まもなく最盛期を迎え、11月まで続く。そのため長い期間、旬を味わえるのだ。

「水揚げから1時間以内に食べられる」小樽の新たなブランドに

"おタテ"を「小樽のブランド」に…市役所の職員、商店街の理事長、そして大学の先生が定期的に集まり戦略を練っている。

小樽堺町通り商店街 久末 智章 理事長:
1時間以内に水揚げして食べられるから、小樽に旅に来てください。そういうウリでやっていくのは、アリだと思う

小樽市は5月の大型連休で少しは賑わいを取り戻したものの、コロナ禍以前には遠く及ばない。
おタテの希少性に加え、市街地からすぐそばで獲れる新鮮さをウリに、観光客を呼び込みたいと考えているのだ。

安野 陽介 ディレクター:
お寿司屋さんで、おタテ料理を味わえるみたいです。行ってみます

新鮮なおタテを味わうには、なんといってもお寿司だ。

安野 陽介 ディレクター:
ぷりぷりです。ものすごく甘いです

小樽たけの寿司 武田 賢一 代表:
観光客は、生の食感にビックリすると思う

続いては、おタテを育んだ海を望むホテルのフレンチランチコース。

メインデッシュはおタテをはじめ、小樽近海でとれたアイナメや甘エビを牛乳で煮込んだひと皿だ。

安野 陽介 ディレクター:
たまりませんよ。おタテの出汁が牛乳と混ざりあって、クリーミーかつアッサリとした味

ホテル ノイシュロス小樽 徳橋 啓介 料理長:
小樽にはウニや二シン、いろんな食材あるが、それに加わっていける食材として広がっていけばと思う

現在、小樽市内ではオリジナルおタテ料理を提供する店が20軒ほどある。

希少性と新鮮さをウリにした小樽のおタテ。コロナ禍からの復活の起爆剤として、小樽の新たなブランドを目指す。

(北海道文化放送)

記事 1058 北海道文化放送

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