コロナ禍からの需要回復にロシアによるウクライナ侵攻、さらに円安で物価の上昇が続いている。中でもじわじわと家計を苦しめるのは、食品の相次ぐ値上げ。一体どうなっているのだろうか。
相次ぐ値上げで家計がピンチ
4月22日に発表された石川県金沢市の消費者物価指数。2020年を100とする数値で、3月は101となり、前の月より0.2ポイント、2021年の3月からは0.8ポイント上昇した。
物価上昇の大きな理由は、電気代や灯油などの光熱費。電気代は2021年より12.6ポイント、灯油が31.7ポイントと大きく上昇している。
金沢市のスーパーでは、コロナ禍からの回復需要に加え、ロシアによるウクライナ侵攻などで、輸入品を中心に生活に欠かせない食料も相次いで値上げ。
市内のスーパーでは、この機会に国産の食料品に目を向けてほしいと考えているというが、厳しい家計のやりくりが今後も続きそうだ。
アレンジして野菜をまるごと味わう
平井リポーター:
食材の値上げが続く中、野菜を美味しく無駄なく食べられる方法を農家さんに聞いていきましょう!
やってきたのは、白山市にある農業法人・安井ファーム。
年間200万株のブロッコリーを出荷し、「日本一バズるブロッコリー農家」としてツイッターなどで話題になっている。
この記事の画像(8枚)ブロッコリーの節約メニューを教えてくれるのは、安井ファーム広報課の土田龍之介さん。
平井リポーター:
節約も気になりますし、ブロッコリーをまるごと食べられるようなレシピ、詳しく教えていただけますか?
安井ファーム・土田さん:
はい、レシピ本がございますので、そちらのほうで紹介させていただければと思います!
安井ファームが「日本一バズる農家」と呼ばれる理由。それは、ブロッコリーのアレンジレシピが常にSNSで話題となっているから。
レパートリーが少ないと思われがちなブロッコリーを美味しく食べてもらおうと、2022年2月にレシピをまとめた本も発売した。
閲覧数が1300万回を超えた「ブロッコリーの麺つゆ漬け揚げ」など、75種類のレシピが掲載されている。
葉の炒め物、茎はすりおろして
平井リポーター:
葉っぱまで食べられるとなると、どんなレシピがおすすめですか?
安井ファーム・土田さん:
ベーコン炒めですね
土田さんが紹介してくれたのは、ベーコンとブロッコリーの葉をごま油で炒めたシンプルな炒め物。葉は癖になる苦みがあり、大人な味に仕上がるそう。一方の茎は…。
安井ファーム・土田さん:
しらす茎おろしです。かなり斬新なんですけれども、茎をすりおろして使います。味も食感もフレッシュなサラダです
平井リポーター:
あと一品ほしい!って時にいいですね
安井ファーム・土田さん:
やっぱり無駄なく、そして自由に召し上がっていただきたいなと思います
相次ぐ食品の値上げで家計が苦しい今こそ、これまで捨ててしまっていた部分を美味しく活用してみてはいかがだろうか。
(石川テレビ)