日本維新の会は14日、安定的な皇位継承策をめぐる政府有識者会議の報告書について、旧皇族の男系男子を養子として迎える案を「特に高く評価できる」などとした意見書を細田衆院議長に提出した。
有識者会議の報告書には、皇族数を確保する方策として、①女性皇族が結婚後も皇室に残る案②旧皇族の男系男子を養子として迎える案の2つが示されていた。
維新の意見書では、「『旧十一宮家』の皇族男子の子孫である男系男子の方々は、現在の皇室と極めて近しい立場にある」などとして、②案を「特に高く評価できる」とした。そのうえで、「皇室典範の改正により、安定的な法制度として実現するべきである」と記した。
一方、①案については「皇族が男系による継承を積み重ねてきたという伝統をなし崩し的に消滅させ、皇位継承資格を女系に拡大することにつながるのではないかと懸念する声がある」として十分留意する必要があると指摘した。
日本維新の会の藤田文武幹事長は、「②案は当事者間の合意があれば、実現可能性が高く選択肢の幅も割と広い」として「他党にも呼びかけながら、次のステップにいけるように、汗をかいていきたい」と述べた。