2022年 相次ぐ値上げ…6,167品目で平均11%アップ

4月17日、都内のスーパーで聞かれたのは、2022年に入って相次ぐ食品の値上げについてだ。

PB FARM 代表取締役社長・清野恒樹さん:
ウインナーなんですけれども、1パックあたり20円値上げになっています。マヨネーズなんかは50円値上げしたことになりますね

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大手調査会社帝国データバンクによると、2022年、主要な食品会社105社が値上げをすることが判明した。対象は6,167品目に及び、平均で11%アップするという。また、そのうち6割を超える4,081品目がすでに値上げ済みだ。

例えばスライスチーズが20円、家庭用食用油では1キロあたり40円以上、またケチャップが最大約9%の値上げ。生麺類が最大13%など、食卓に欠かせない食品が軒並み値上げされている。(※4月1日納品分)

さらに2,000品目以上の値上げが控える中、スーパーの代表は…

PB FARM 代表取締役社長・清野恒樹さん:
うちも負担ですし、お客さんからしてみても買いづらくはなってきますよね

帝国データバンクによると、平均の値上げ率がもっとも高いのが「酒類・飲料」の15%で、続いて「乳製品」が13%、「菓子類」も10%値上がりする状況だ。

買い物に来た主婦(50代):
スナック菓子なんかはちょっと我慢しようかなとか、

買い物に来た4人家族の子ども:
困る
買い物に来た4人家族の母親:
(お菓子などは)量を減らして買うとかだよね

相次ぐ値上げの背景には、小麦や食用油など原材料の世界的な高騰があり、それに加えてウクライナ侵攻による燃料費などの上昇や円安の加速も追い打ちをかけている。

ウニは「ガラッと安く」今お得な食材は? 国産牛・米も

その一方で、今おトクに買える食材もあるという。

斎藤水産統括責任者・斉藤又雄さん:
1週間程度でウニがガラッと安くなりましたね。大げさに言えば、本当に(売値の)半値ぐらいですね

これまで2万5000円で販売していたウニが、4月17日は1万2000円と実に半額以下になっている。

なぜこんなにウニが安いのか?

斎藤水産統括責任者・斉藤又雄さん:
上海のロックダウンの影響もありますし、海外出し(輸出)がもうちょっと少ない。原料(ウニ)が多く取れていますので、安くなっていますね

また、ブリやサワラなども豊漁の一方で、外食需要が以前の水準に戻っておらず、今は安く買えるということだ。

お得だという食材は他にも…

流通ジャーナリスト・西川立一氏:
(国産の)牛肉はだいたい2割から3割ぐらい、お米もやはり1割とか2割は安くなってると思います。お買い得だと思います

(「めざましテレビ」4月18日放送より)