身だしなみを整え、健康状態をチェックする鏡がデジタル化すると顧客体験が変わる。

顧客の生活を変える"DX戦略"

IoTミラー:
ねぇねぇ、ゲームやってみない!

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店頭で道行く人に声を掛けたり、自宅では健康サポートをしたりしてくれるIoTミラー。

アフラック生命保険・二見 通取締役専務執行役員:
デジタル技術を使ってお客様との接点を増やす。その人の生活を今後変える指導も出来る。

生命保険大手・アフラックの店頭に設置されている IoTミラー。
正面に立ってみると「肌年齢」や「笑顔スコア」「美しさ」などを測定してくれる。

矢口順太ディレクター:
あなたの肌年齢は28歳ということで、僕は今31歳なので少し若めに計測されました。ただその下の「美しさ0」「笑顔スコア5」が気になります。

保険加入のシミュレーションはもちろん、「体操チャレンジ」や「未来のじぶん」「障害物レース」など子どもが遊べるゲームも充実。

保険に興味をもつきっかけを作り、代理店スタッフの声かけをサポートする。

生活を変える指導も

このIoTミラーは自宅用も今後展開していく。
鏡をのぞけば、体表面温度や脈拍がチェックでき、体の状態にあわせた料理レシピを提案してくれる機能などを搭載。

将来的には病院や自治体と連携し、住民のメディカルチェックに応用することも検討されている。

アフラック生命保険・二見 通取締役専務執行役員:
朝起きて鏡をのぞく、その瞬間に大きな操作をしなくても体温が測れ、その日の健康状態が分かる。そういったデータは1日限りではなく、利益としてずっと積み上げられますので、その人の生活を今後変える指導ができることにつながると思っている。

日常生活の中で接点を増やすことで、顧客のニーズを速やかに把握し、最適なタイミングでのサービスの提供に繋げる。

国内の生命保険会社としては初となるオンライン相談システムを導入するなど、DX事業に力を注いでいるからこそ大切にしていることがある。

アフラック生命保険・二見 通取締役専務執行役員:
お客さまによってはどうしても人と接したい、人から情報が欲しいというお客さまもいます。
我々はどちらのお客さまであっても、どのようなアクセスをしたいかは変わってくると思いますので、そういった環境を準備するのが我々の使命かなと思います。

今後については…

アフラック生命保険・二見 通取締役専務執行役員:
巨大なプラットフォームを構築できたらと思う。金融機関はもちろん、病院・薬局・自治体・政府、そういったプレイヤーが1つのプラットフォーム上にサービスを提供し、それが国民・企業のお客さまが利用できる、そういうような世界が描けたらいいと思う。

米国でも鏡型フィットネスが大ヒット

内田嶺衣奈キャスター:
マーケティングや消費者行動などを研究されている一橋大学ビジネススクール准教授の鈴木智子さんに聞きます。
保険会社に導入された「IoTミラー」、どうご覧になりますか?

一橋大学ビジネススクール准教授・鈴木智子さん:
「IoTミラー」は人材のコストをかけずに、顧客ひとり一人にパーソナライズ化したサービスを提供することが可能になります。
例えば、VTRにあった保険会社の場合、「IoTミラー」を自宅に置いてもらうと営業担当が訪問しなくとも顧客に合った保険を適切な時期に紹介できます。

また、アパレルの店舗に導入すると顧客に合ったサイズや違うパターンの洋服を薦めたりも出来るため、販売員の不足を補ったり人材の研修コストの削減にもつなげられます。

こうしたケースでは、顧客はセールスの煩わしさや「買わなくちゃ」といったプレッシャーから解放されるため、より良い体験につながる可能性があり、今後、企業の顧客体験マネジメントにおいて重要なツールとなっていくはずです。

内田キャスター:
これから様々なシーンで 「IoTミラー」の活用が進みそうですね。

鈴木智子さん:
誰もが鏡をのぞくという習慣があるため、わずか半歩踏み出すだけで「IoT体験」を始められます。
いま家をまるごとIoT化するスマートホームが注目されていますが、これにはコストも時間もかかります。

一方、「IoTミラー」の場合、洗面台あるいは部屋の鏡を代えるだけでコストも抑えられます。
米国では鏡型のデバイスを使った在宅オンラインフィットネスサービス「ミラー」が爆発的にヒットしました。
このサービスの創始者は、「IoTミラーはiPhoneの後継者」であるとして人々の体験を根底から変えると言っています。

内田キャスター:
自分が普段している鏡をのぞくという行為がデジタルのチカラでアップデートされる。こうした新体験は今後ますます広がるように思います。

(「Live News α」4月12日放送分)

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