2022年3月16日深夜、宮城県内で最大震度6強を観測した地震の発生からまもなく1カ月。今も続く余震に不安な思いをしている人も。
今回取材を担当した報道部の記者と、最近増えている地震のメカニズムと今後の予測について解説していく。

活発化する地震活動

梅島三環子 アナウンサー:
まずは、2022年3月16日福島県沖で発生した地震以降、全国的にどれくらい地震活動が活発化しているのか見ていきます

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記者:
気象庁によりますと全国で震度4以上を観測した地震の回数について、2022年1月1日から3月の地震発生直前までの約2カ月半の間ではわずか「4回」

記者:
一方で3月16日以降は、北海道から和歌山の広い範囲にかけて合わせて17回発生。4倍以上となっています

梅島三環子 アナウンサー:
3月16日の余震以外にも、全国的に揺れている印象。これだけ、広範囲になるとその関係性がどれくらいあるのかという部分も気になります

記者:
東北大学・災害科学国際研究所の遠田晋次教授に話しを聞いてみたところ、「3月の地震以降、全国的にある程度の揺れを伴う地震が多いことは事実」とした上で、「それぞれの地震の関連性は低い」としています

東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次 教授:
各地でいろんな状況がある。各地で断層が動いていると。それがたまたま4月に集中したのかもしれません。地震が起きたら、その近隣所の地震活動を促進・刺激するというのはある。やっぱり近場だとそういうことが起きるが、遠く離れていると、地震の影響はほとんどない

梅島三環子 アナウンサー:
先生は「たまたま」という言葉を使っていましたが、これだけ広範囲になると、それぞれの関係性はあまり認められないということですね。

“大きな地震”影響は限定的

記者:
一般的に大きな地震が起きた場合、付近の地震活動を促進することはあります。
一方で、どのくらいの範囲に影響を及ぼすかという距離感について、遠田教授に聞きました。
例えば、今回の福島県沖で発生したマグニチュード7クラスの大きな地震でも、影響を及ぼす範囲としては岩手県から茨城県沖程度で、北海道や和歌山など離れた地域にはほぼ影響はゼロに等しいとしています。
また能登半島周辺では2020年12月ごろから地震活動が活発化していて、特に2021年の夏から地震が増えています。
このように、地域ごとに地震はある程度独立して起きていて、遠田教授は「たまたま」3月から4月にかけて各地で地震が集中した可能性もあるとして、一概にいま全国で地震活動が活発な状態とは言えないとしています

“マグニチュード7クラス”の余震も

記者:
その中で、2年連続でマグニチュード7を超える地震が発生した宮城県・福島県沖に関して、遠田教授は「今後も2021年2月と2022年3月の2つの地震の余震が多く発生し、その中にはマグニチュード7クラスも起こる可能性が高い」としています

東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次 教授:
2年続けて大きい地震が起きました宮城県沖から福島県沖だが、その余震自体が今後も続きます。今後も同じような強い揺れがくる可能性は高いと思います。3度目の地震は、もっと被害が少なくなるように対策を講じる必要があります

梅島三環子 アナウンサー:
またマグニチュード7クラスの余震の可能性…緊張感が高まってまいります。そして、2021年2月も2022年3月も、震源地の位置の関係で津波による被害は限定的でしたが、今後の地震の影響もそうであるとは言えないんですよね?

記者:
2021年2月と2022年3月の地震は、震源が比較的陸地に近い場所でした。東日本大震災の震源は沖合側でした。深さもかなり浅いですね

記者:
これを、断面図にするとこのようになります。2021年2月と2022年3月の地震は陸地に近く、震源も深いことがわかります。
一方で、東日本大震災のようにプレートの境界型であったり、沖合を震源とするアウターライズ型と呼ばれていますが、このあたりで今回のようなマグニチュード7クラスの地震、もしくはそれ以下の地震が起きた場合でも、大きな津波が発生するおそれがあります。我々は今後も注意し、油断は禁物です

(仙台放送)

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