一連の記録的な大雨で、浸水被害などを受けた熊本市では、ボランティアによる災害ごみの運び出しが行われた。また、熊本県の木村知事は天草地域の農業被害を視察した。

猛暑日の中で片づけにボランティアが活躍

熊本市の災害ボランティアセンターには、8月16日には県内外から約50人のボランティアが集まり、被害が多かった井芹川周辺を中心に復旧作業を手伝った。

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16日の熊本市内の最高気温は36.8度と、ボランティアたちは厳しい暑さの中、熱中症対策を行いながら作業に汗を流していた。

参加したボランティアは「熊本地震の時に大津(町)のおふくろの家が被災し、ボランティアに入ってもらった。その恩返しのつもりで来た」と話し、被災した人も「(車が冠水し)代車もなくて動きが取れず、やっぱ本当にボランティアの人が来てくれるのが一番助かる」と話した。

熊本市の災害ボランティアの受け入れは8月24日まで。

新米のモミ約8トンが水に漬かる被害も

また、木村知事は16日に天草地域の被害状況を視察した。

天草市有明町にあるJAあまくさ統合選果場は、8月下旬はレモン、9月中旬は極早生ミカンの出荷が控えているが、機械が浸水被害に遭った。

また、天草市栖本町では、林業でヒノキを育てていた山が、全長約350メートルに渡って崩落。JAあまくさライスセンターでは、ことしの新米のモミ、約8トンが水に漬かったという。

農業被害を視察した木村知事は「まさに天草地域の基幹産業は農業。天草の農業対策をしっかりとやっていく」と話した。

(テレビ熊本)

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