優れた技術や驚く商品を生み出す、新潟のものづくりを紹介する〈すごいぞ!新潟の工場〉。
今回は、新潟が世界に誇るものづくりのまち・三条市の金属加工メーカー『マルト長谷川工作所』にお邪魔した。

ニッパーやペンチなどを手掛けるマルト長谷川工作所(三条市)
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ニッパー品質へのあくなきこだわり

1924年創業の老舗企業・マルト長谷川工作所で製造しているのは、ニッパーやペンチなどの工具類だ。
マルト長谷川工作所のアイテムは、メイドイン三条市。全工程を約9000坪の敷地内に建てた自社工場で一貫生産して行っている。
このようにニッパー・ペンチ製造で全行程を自社だけで行う会社は極めてまれだそうだ。

マルト長谷川工作所 長谷川直哉 社長

マルト長谷川工作所 長谷川直哉 社長:
当社のこだわりを一言で言えば品質。例えば鍛造とか熱処理などは研磨専門の技能員が必要だし、外注に出す場合の何倍もコストがかかる。しかし、一貫体制で製造を行ってきたことで、長年培ってきた我々だけの独自の製造レシピができた。そして、最終的にお客様から長い間ご使用いただくことができる製品となった

〈鍛造工程〉約1200℃まで熱した鋼をハンマーで叩き金属の強度を高める

手間と時間をかけることで、より高品質で長持ちするニッパーやペンチが出来上がっていく。マルト長谷川工作所のニッパー製品で必要とする工程数は、なんと50を数える。

〈焼鈍工程〉熱を入れて冷ます作業を14時間かけ繰り返し、鍛造で生じた金属組織のストレスを取り除く

こうして誕生したマルト長谷川工作所のニッパーは、国内だけでなく世界30か国以上に向けて輸出されている。

製品は世界30か国以上に出荷

ネイルにホビー…広がる活躍のフィールド

最初こそ“プロに愛される工具”として浸透していたものの、現在は活躍の場も拡大している。
特に主力製品となっているのが、ニッパー型爪切り。爪を切るために作られたネイルニッパーは、一般家庭のみならず、病院やネイルサロンなどプロの現場でも使用されている。

プラモデルで有名な『タミヤ』のニッパーも実はマルト長谷川製
ネイルサロンなどでも活躍しているネイルニッパー

用途に応じて最適な歯を作り出す職人技は、まさにミクロの世界の職人技だ。

刃付職人 五十嵐悟さん:
隙間が当然あるので、先端からピッタリくっつく形で調整する。蛍光灯を背景に見ながら隙間を見つける、かなり細かい作業

蛍光灯を背景に隙間がないか確認し調整

そして近年は、ものづくりだけでなく、スポーツや健康の分野でも密接な関係を構築している。

スポーツパフォーマンスを向上させるマルトメソドロジー

“マルトメソドロジー”とは、マルト長谷川工作所が爪の専門家と一緒に作り上げた、『爪から健康とスポーツパフォーマンスを考える』をテーマに提案している教育プログラムだ。
アスリート向けのネイルケア・爪切り理論や、爪と健康の在り方を示す“ネイルヘルス”などを提唱し、セミナーなどを開催している。

マルト長谷川工作所が実践する“マルトメソドロジー”

マルト長谷川工作所 長谷川直哉 社長:
専門の先生と『爪のお悩み相談室』を定期的に開催していたが、意外に多かったのが若いアスリートの受講だった。特に野球やゴルフ・サッカーなどは、爪の状態によってパフォーマンスが本当に変わるんだと。だからこのマルトメソドロジーで、我々もアスリートの皆さんのパフォーマンスアップに協力できたら

事情により掲載できないが、一流アスリートもマルトメソドロジーを実践している

実際に一流のプロアスリートも実践しているマルトメソドロジー。
近い将来、世界で活躍するアスリートがその要因に“爪”を挙げる日がくるかもしれない。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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