札幌ススキノといえば、誰もが思い出す「ニッカおじさん」。
あの看板があるビルの横で建設が進む、新しい商業施設。 
その商業施設を中心に、ススキノを「昼も眠らない街」、さらに「朝も面白い街」にしていこうという試みが始まった。

"夜の街"から"朝も昼も眠らない街"に

札幌市民:
夜は怖いなというイメージ。夜の街というイメージですかね

ススキノ「ラフィラ」の跡地に造られる新たな商業施設。 

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コンセプトは、夜の街ススキノを"昼も眠らない街へ"
これまでのススキノにはなかった明るく開放的な空間を目指している。 

さらに…
朝も変えようと立ち上がった"さっぽろモーニング" 

コロナ禍で活気がなくなったススキノに、変化の風が吹き始めている。

賑わいのカギは"明るさ"

八木 隆太郎 キャスター:
建設が進むラフィラ跡地。夜の街というイメージが強いススキノ、そのイメージを変えることはできるのでしょうか。昼間のススキノを見てみますと、歩く人の姿はまばらです

札幌市中央区の「ススキノラフィラ」跡地で建設が進む複合商業施設。

建物は地下2階、地上18階建てで、ガラス張り。閉ざされた空間ではなく、施設の中の明るさや賑わいが外にも伝わるような開放的な施設を目指している。 
コンセプトは"昼も眠らない街ススキノ"へ。

東急不動産 佐々木 綾子さん:
乗換駅や沿線に住んでいる人もかなり多く、夜だけじゃなく昼のにぎわいのポテンシャルのある街だととらえている。夜にこだわらず、昼も来てもらえる施設にして、街の賑にぎわいにもつなげたい

地下2階にはスーパー、地下1階には新鮮な道産食材などが揃うマルシェをはじめ、地元の人たちが日常使いできる食のフロアとなる。

3階から4階の飲食フロアでは、ススキノでは珍しいフードホールやお酒が楽しめる横丁などが入る予定だ。

東急不動産 佐々木 綾子さん:
昼間から、子連れや友だち同士で来てもらえるような空間を作っていきたい

これまでのススキノのイメージを街で聞いてみると…

女性:
この前まで学生だったので昼に来る予定はなかったが、夜は怖いなというイメージがあった

女性:
夜の街というイメージ。子ども連れが行きやすい施設になれば助かる

複合商業施設の5階から7階には映画館、7階から上にはホテルが入る計画だ。 

空き時間を作らない"朝活"

"昼も眠らない街"を目指すが 一方で「朝」を変えていこうという動きも。
午前7時。開業前のススキノのレストランに30人ほどが集まった。

LAUGH DINNING 代表 大坪 友樹さん:
次の誰かのためという目的のために、経営者と学生が集まる最大級のプラットフォームを作ろうと集まって、本日で27回目になります

"本気のリーダーの朝会"という情報交換会だ。 参加者は国会議員や経営者、学生など多彩な顔ぶれ。 
スケジュールが空いている朝の時間を有効活用し、近況報告や目標を共有して次の世代に繋げようという取り組みである。

参加した経営者:
朝からこのテンションで刺激を受ける。意外と眠たいなというのはなくて、ここに来なきゃっていう気持ちが強くて

参加した大学生:
朝の時間だからこそ有意義だなと感じます

参加者の一人で、映像制作などを手掛ける会社を経営している伊藤翔太さんも朝に注目した1人だ。 
札幌の朝を変えたいと4月1日、"さっぽろモーニング"というプロジェクトを立ち上げた。

トリプルワン代表 伊藤 翔太 さん:
朝のコンサートとか、朝のお笑いライブとか。コーヒー牛乳、札幌はカフェが多いので、カフェに協力をいただいて、札幌コーヒー牛乳という新しい朝の新名物を仕掛けてみたい

八木 隆太郎 キャスター:
ススキノの朝を変えていきたい?

トリプルワン 代表 伊藤 翔太 さん:
朝、面白いものを増やせば増やすほど、ススキノは夜だけでなく朝も楽しいよというふうに、札幌全体の元気を朝から作っていきたい

ススキノを"昼も眠らない街"、そして"朝も面白い街"にしていこうという動きが相次いでいる。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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