菅前首相の側近として知られる自民党の佐藤勉前総務会長は6日夜、二階派(43人)の幹部らと都内の日本料理店で会合を行った。会合の中で佐藤氏は、菅氏が立ち上げを検討している勉強会への二階派の参加を要請した。
会合には、自民党の佐藤前総務会長のほか二階前幹事長率いる二階派幹部の武田良太前総務大臣らが出席した。
会合では、菅氏の側近である佐藤氏から、武田氏に対して、菅氏を中心とした「縦割り打破」を掲げる勉強会への二階派の参加を依頼し、武田氏は受諾した。
会合後、記者団の取材に応じた佐藤氏は、会合について、「具体的な勉強会に向けてのスタートだ」と述べた上で、勉強会については「菅首相が1年間やってきたことを検証していく意味が非常に大きい」と語った。
勉強会には、二階派(43人)のほか、森山裕前国会対策委員長が率いる森山派(7人)、菅氏に近い無派閥の衆議院のグループ(10数人)や無派閥の参議院議員のグループ(10数人)、石破グループ(約10人)なども参加する見通しだ。
勉強会は、ウクライナ情勢を見極めた上で開催される方向で調整が進められていて、「仕事師」として知られる菅氏の思い入れの強い政策の推進や実現を目指す狙いがある。
また自民党内では「菅グループ」の拡大につながるとの見方もあり、影響力の拡大も注目となる。