アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーでタレントの生稲晃子氏(53)は、4月6日、自民党本部で記者会見を行い、夏の参議院選挙の東京選挙区から出馬することを表明した。

生稲氏は6日、自民党本部で記者会見を行い「国会議員になって、病気と仕事、子育てを両立してきた自分の経験を政策や法律、予算に反映させられれば、世の中のお役に立てるのではないかと思い、出馬を決意した」と述べ、今年夏の参院選に、東京選挙区から自民党候補として、出馬することを正式に表明した。
生稲氏は「おニャン子クラブ」で活躍後、乳がんを患い闘病。2016年に設置された政府の「働き方改革実現会議」の民間議員を務めていた。

また生稲氏は会見で、いわゆる「タレント候補」批判について「18歳で芸能界に入り、36年間芸能界の仕事をしてきたので、分かっていないことはたくさんあると思う。これからもう一度学んでいかないといけないと思っているが、私は生活の中で出産や子育てを経験してきた。普通の生活をしてきたからこそ、分かることがあると思う。また、私はガンを経験し、治療と仕事の両立の大変さも経験した。こうしたことなどを政治にも活かしていけると思う」と述べた。

参院東京選挙区は改選数6議席。
自民党から現職の朝日健太郎氏、公明党から現職の竹谷とし子氏、立憲民主党から現職の蓮舫氏と元衆院議員の松尾明弘氏、共産党から現職の山添拓氏、NHK党から松田美樹氏、小川ゆうき氏、猪野恵司氏、説田健二氏、田中けん氏、長谷川洋平氏が、ファーストの会から代表を務める荒木千陽氏がそれぞれ出馬する見通し。日本維新の会、れいわ新選組、社民党も候補者擁立を目指し調整を進めるなど、混戦が予想される。