岸田首相は4月6日、国家公務員の新人職員の研修会にビデオメッセージを寄せ、「これまでの当たり前や、常識が通じない時代」との認識を求めた上で、新型コロナウイルスへの対応や、ロシアのウクライナ侵攻に言及した。
2022年度の国家公務員の合同初任研修で、岸田首相がビデメッセージによる訓示を行った。
この中で、岸田首相は「これまでの当たり前や、常識が通じない時代」として、新人職員に「何よりも、そうした時代認識をもたなければならない」と述べた。
その上で、新型コロナについて「数年前には、多くの皆さんが、こんな状況が訪れると想像もしなかったと思う」と述べ、「われわれ政府は立ちすくむことなく、新型コロナで浮き彫りになった課題に立ち向かわないといけない」と強調した。
この記事の画像(3枚)さらに、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ「懸命な努力と多くの犠牲の上に築きあげてきた国際秩序の根幹が脅かされている」として、「現実を直視しながら、国民の生命と財産を守るためにはどうすれば良いのか、正面から取り組まなければならない」と述べた。
そして、新人職員に公務員としての自覚を求め、「新人だから仕方ないとは誰も言ってくれない。国民から信頼を得られるように常に謙虚に、己を律しながら、国民全体の奉仕者として職務に当たってほしい」と訴えた。