コロナ禍で3回目の入社式 恒例の式次第や新しい試みも…

2022年4月、自治体や多くの企業では新年度を迎え、新たな1年が始まった。

愛知県の入庁式。感染防止のため、2021年度に続き、広い会場で座席間隔を空けるなどの対策がとられた。

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2022年度は638人の新人職員が入庁。代表者は力強い言葉で職務にあたる決意を語った。

新人職員の代表者:
生まれ育った愛知に貢献したいと思い、県職員を志望しました。県民の皆さまの支えとなる存在になれるよう、精いっぱい努力してまいります

三重県の入庁式には、新人職員191人が会場とオンラインに分かれ参加。一見知事が2021年9月に就任後初めて新人職員を迎えた。

元国交省官僚で公務員歴35年の経歴を持つ一見知事。「先輩」として、若き職員たちに職務の心得を伝えた。

一見勝之三重県知事:
「知事がこう言うで、こうするかな」知事はそんなに偉くないです。「三重県民のためになっているかどうか」それを判断の軸にしてほしい

同じ三重県の尾鷲市役所の辞令交付式では、旬を迎え丸々と太った大きさ80センチの“春ブリ”が運び込まれた。

成長に応じて次々と名前が変わり、「出世魚」といわれる「ブリ」。今後の活躍を願い、11人の新人職員にプレゼントされた。

尾鷲市の新人職員:
モジャコのように未熟ですが、ブリのように出世し、市長のような立派な人間になりたいと思います

トヨタ自動車の入社式で、豊田章男社長が口にしたのは新入社員への「3つの願い」。

豊田社長:
「クルマを好きになってください」「まずは3年間、がむしゃらに何事も楽しむつもりで仕事をしてみてください」「挫折を恐れないでください」。皆さんは1人ではありません。トヨタという会社が多くの人が集まる場所になるように、一緒に頑張ってまいりましょう

トラック販売会社・三重いすゞ自動車は、トラックの荷台をステージにした恒例の「トラック入社式」。

屋外会場で桜の木の下、辞令を受け取り、決意を新たにした10人の新入社員たち。最後はCMでおなじみのメロディー「い〜つ~ま〜でも、いつ〜ま〜でも〜、走〜れ走れ!いすゞ〜のトラック〜♪」と歌いあげた。

会場で紙飛行機が飛んだのは、中部国際空港グループの入社式。例年の会場となるホールなどではなく、飛行機を展示している「フライトパーク」で、空港らしい光景のなかで行われた。

新型コロナの影響による業績悪化を受け、2022年度の新入社員は過去2番目に少ない13人。それでも、憧れの「空の世界」に入った社員たち。胸に抱く夢を話した。

新入社員:
名古屋と世界を繋ぐ架け橋の一員になれたらなと思っています

別の新入社員:
(コロナによる)困難を乗り越えた先には、きっと今まで見たことのない世界があるかなと。世界一の空港にしたいと思っています

(東海テレビ)

東海テレビ
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