ロシアによるウクライナ侵攻を支持する象徴とされている「Z」の文字について、林外相は3月31日、「ロシアの侵略を正当化するということを意図して使うことは好ましくない」と述べた。
「Z」は、もともとウクライナに侵攻するロシア軍の車両に書かれていたものだが、「ウクライナへの侵攻を支持する象徴」に変化している。

31日の参院・外交防衛委員会で、立憲民主党の田島議員は、ドイツの一部の州などで「Z」表記を非合法にしていることに触れた上で、「日本国内で『Z』を、社名や商標にしている企業がある。表現の自由もあり、非常に難しい問題だが、国内ではどう取り扱うのか」と質問した。
これに対し、林外相は「いかなる意味を持つかは、その時々において異なり得るので、一概に是非について答えるのは困難」とした上で、「少なくとも、ロシアの侵略を正当化するということを意図して、そうした文字(「Z」)を使うことは、私は好ましくないと考えている」と述べた。
さらに林外相は「政府としては今後も様々な機会や手段を通じて、ロシアによるウクライナ侵略についての日本の立場を明確に発信していく」と強調した。