参議院選挙について詳しくお伝えする「もっと投票の前に」。
16日は、立憲民主党の戦略をお伝えします。
立憲民主党の野田代表は、消費税の減税を訴える際に、財源に基づく「責任ある減税」を強調し、他の野党との違いをアピールしています。
立憲民主党・野田佳彦代表:
食料品に消費税が8%かかっています。それをゼロ%に臨時時限的にやっていこうじゃないか。財源をしっかり明示をしているのは立憲民主党です。責任ある減税を実現させていただきたい。
野田代表は全国各地を回り、物価高対策として、「食料品の消費税ゼロ」やガソリン税の暫定税率廃止などを訴えています。
さらに力を入れているのが、勝敗を左右する1人区のカギを握る農業関係者の票を自民党から奪う戦略です。
立憲民主党・野田佳彦代表:
現場に来て、汗かいている皆さんの声を聞くことが一番政策につながる。
第一声の地にも、農業が盛んで保守地盤が厚い宮崎県を選び、水田をバックに演説。
自民党の牙城を切り崩す狙いです。
一方、課題となるのが若者層からの支持の伸び悩みとネット戦略です。
公式ユーチューブチャンネルの登録者数は、他党が軒並み10万人を超える中、その半分程度にとどまっています。
党内でも期待と不安が交錯する中、与党を過半数割れに追い込み、次の総選挙での政権交代につなげられるかギリギリの戦いが続いています。