玉ねぎの価格が2倍以上に高騰

玉ねぎを買い控える人たち。千葉県内のスーパー「アイサダ」では、タマネギ3個で例年170円ほどだが、今年は100円値上げし、270円で販売していた。かつてないほどの高騰だという。

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東京都中央卸売市場の価格推移では2月1日時点で平年の172%だったが、3月29日には216%と、実に2倍以上になっている。

カレーやハンバーグ、野菜炒めなど、食卓に欠かせない玉ねぎ。しかし…

買い物客(60代):
高いから手が出せない

買い物客(50代):
味噌汁とか肉じゃがにも使います。高いと困りますね

飲食店から悲鳴 やむを得ず産地を変更

さらに玉ねぎをまるまる1個使用した「丸ごと玉ねぎカレー」(700円)が人気の店「Komi’z」も苦渋の決断を迫られた。

これまで兵庫県の淡路島産の玉ねぎにこだわってきたものの…

Komi’z・小美野隆大オーナー:
(仕入れ値が)だいたい1.8倍ぐらい。今の値段では出せない状況になってしまったのでやむを得ず(産地を)変えた

玉ねぎ約120キロの仕入れ値は2021年9月で4万8000円、2022年3月は9万円。そのため産地を変えたものの、利益は減っているという。

高騰の原因は干ばつ 品薄で小玉傾向

なぜ今、玉ねぎが高騰しているのか。2021年8月、全国で収穫量1位の北海道で採れた玉ねぎは干ばつの影響で不良となり、変形している。

こうした状況に北海道の農家は…

井澤農園・井澤孝宏代表:
(60代の)親も経験したことがないくらい雨が降らなかったと聞きました。収穫量は平年より2割近く減少しています

さらに全国2位の収穫量を誇る佐賀県の農家でも…

山﨑和一さん:
1月、2月は極端に雨が少なく、その分生育が遅れている

例年と比べると2022年は北海道産が早期に品薄となった上、佐賀県産も供給が遅れており、品薄に拍車がかかっていると見られる。

農水省によると、4月も玉ねぎは小玉になる傾向で出荷量は平年を下回り高値で推移する見込みだという。

(「めざましテレビ」4月1日放送)