2021年から始まった、若者の感性を生かした新築マンションをデザインするプロジェクト。その"理想の住まい"がいよいよ完成した。場所はいま、北海道で最も注目を集めるあのエリアだ。
星槎道都大学1年 下野 聖奈さん:
内装は、アクセントクロスにベージュの石を積んだような柄を選びました

その舞台はプロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地、「ボールパーク」で話題の北広島市。
「こんな家に住みたい」続々と出てくる学生のアイデア
自分の感性と個性を生かした住まいを作りたい…デザインするのは地元の大学生。
2021年11月、北海道北広島市の星槎道都大学で、新築マンションをデザインするコンペが開かれ、美術学部の学生たちが挑戦した。

星槎道都大学2年 吉浦 実祐さん:
ホワイトインテリアというものです。基調色を白色化することで、広く大きく開放的で清潔感ある空間にみせることができます

自分たちも賃貸住宅に住む機会が多い大学生ならではの視点で、壁紙や建具の色、フローリングなどを組み合わせた。
企画した不動産会社社員 岡田 健志さん:
本当に入居者のシチュエーションですとか、照明の発色、そういった細かいところまで想像を膨らませて色々考えてくださって
大学OBで不動産会社に勤める岡田健志さん。大学に何か恩返しができないかと発案したのだ。
1年後にボールパークが完成する影響で、北広島市は土地の価格が上昇し、新築マンションなどの需要も高い注目のエリア。
斬新なデザインはあるのか…。不動産会社に持ち帰り、プロの目でデザインをチェック。

社員:
遊び心があっていいんじゃないですかね。これが黒板のように使える、水で拭けば色んなメッセージ書き込めたり、チョークで。斬新で楽しいアイデアかな
反応は上々。
"全員のアイデア"採用して「理想の住まい」完成
そして3月、"大学生マンション"の内覧会が開かれた。学生の熱意に押された岡田さん。全員のアイデアを採用した。
完成したのは、鉄筋コンクリート5階建ての賃貸マンション2棟。白が基調のこの外装も、学生がプロデュースしたもの。

そして共用廊下で迎えてくれたのは、大学生が約1週間かけて描いた絵。

星槎道都大学4年 遠藤 真南さん:
私、旅行が好きだったんですけれど、今行けないので、このままどこかに飛んでいきたいなあっていうイメージで描きました
気になる部屋の間取りは、1K~2LDKの5タイプ。

星槎道都大学1年 深瀬 雄太さん:
テーマが"インダストリアル"っていう工業系の雰囲気をイメージしてたんですけど、自分の考えが採用されて、感動ですね
注目エリア北広島市の"街づくりに参加"した実感も
部屋から窓をのぞくと…目の前には建設中のボールパークが。

学生:
もうあんなにできてるんだ
注目を集める地域で、"街づくり"の一端を担った実感がジワジワと湧いてくる。
星槎道都大学1年 富田 大翔さん:
すごい。この色にしてよかったです。どんな家具でも合うかなって

(Q.この部屋に住みたい?)
星槎道都大学1年 富田 大翔さん:
住みたいんですけど、(すでに別物件を)2年契約しちゃったんで
企画した不動産会社社員 岡田 健志さん:
実際に建てないと味わえない感動、この感動というものを感じてほしいと思いまして。鉄筋コンクリートなので50年、100年と町の景観になります。飛躍する北広島に見劣りしない物件ができたと思っております
大学生のアイデアが採用された賃貸マンション。いま注目の北広島市で人気を呼びそうだ。
(北海道文化放送)