県立高校の統合により、3月末に閉校する富山県の高岡西高校。

茶道部が毎年開いてきたひなまつり茶会も最後。そこに飾られたお雛さまには、前身の学校から受け継がれてきた思いがあった。

生徒のために買い求め…種類も様々

3月3日に閉校式が行われた高岡西高校。明治40年に高岡高等女学校として創立し、115年の歴史に幕を下ろす。

3月3日に行われた県立高岡西高校の閉校式
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6日に行われた最後の茶会。世代を超えて語らう場を設けようと、同窓会が広く呼びかけて企画し、卒業生や教職員など約80人が参加した。

部屋には、茶道部が毎年開いてきた桃の節句のひなまつり茶会で、女学校時代から受け継がれるひな人形が大切に飾られていた。

よく見ると、人形の大きさも種類もバラバラだが、そこにはある思いがあった。

主催した菊友同窓会・田辺恵子会長:
明治44年に寄宿舎の先生たちが、子どもたちを励ましたいという思いで毎年買い求められていったそうです。ですので、それぞれが違うお人形さんになっています

 

当時、寄宿舎で生活する生徒が多く、ひな人形には先生たちの優しい思いがつまっていた。そこから始まったというひな祭り茶会。使う茶道具も大切に受け継がれている。

講師に見守られお点前 学び舎での思い出がまた一つ

抹茶を入れる茶杓やお釜も、女学校時代のもの。懐かしそうに手に取り、思い出話にも花が咲いた。

茶道部のOG:
一生懸命説明を覚えたなと思い出しました。とても懐かしく感じた。本当に歴史のある部活だったなと思っています

高校のOG:
お道具も大切に残していただいて、もう感無量で。さびしいのと感謝で、胸がいっぱいになりました

茶道部最後の部員となった2022年の卒業生4人も、振袖に着替えて先輩たちをもてなす。

茶道部員:
お薄を、一服差し上げとうございます

茶道部最後の部員となった今年の卒業生 振袖姿で先輩たちをもてなす

その側では、祖父の代から約100年、茶道部の講師を務めてきた工藤泰子さんが見守る。久しぶりのお点前に緊張しながらも立派に務め上げた。

茶道部講師・工藤泰子さん:
振袖を着てもお点前も乱れもせず、窮屈だったろうと思うんですが、しっかりと平常心でしていてほっとしました。見直しました。うれしいです

祖父の代から約100年、茶道部の講師を務めてきた

参加した人それぞれにまた一つ、学び舎での思い出が増えた。

主催した菊友同窓会・田辺恵子会長:
形のあるものは消えていくかもしれないですが、それぞれ皆さんの記憶の中に、今日のお茶会であったり、さまざまな学校での行事が残っていくのだなと喜んでおります

最後のお茶会でも飾られたひな人形は、高岡市の商業施設「山町ヴァレー」に寄贈され、今後飾られることになっている。

(富山テレビ)

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