立憲民主党は27日、東京都内で党大会を行い、夏の参院選に向け「野党候補一本化に取り組み、改選議席を上回り勢力の拡大を図りたい」との目標を明記した「活動計画」を採択した。
就任後、初めての定期党大会を迎えた泉代表は、「立憲民主党こそがリベラルと中道の旗手となる」と強調。「いまこそ政治に国会に緊張感が必要だ。参院選では野党による改選過半数の獲得を目指す。私たちはぶれずに堂々と自民党とは違う選択肢を提示していく」と述べた。
新年度の運動方針となる「活動計画」では、参院選について「自公の改選過半数を阻止し、与野党が拮抗する緊張感のある政治を目指す」としたうえで、「一人区については、野党間の候補者調整を図り、全力を挙げて取り組む」と明記した。また、「1月にまとめた昨年の衆議院総選挙の総括を踏まえれば、立憲民主党は、従来の支持層に加え、中道層、無党派層の有権者からも支持を獲得すべく、幅広いアプローチを展開していく必要がある」としている。そして「連合をはじめとする各種団体に対しても、積極的な働きかけに努めていく」とした。
一方、国会対策では、「行政の問題点について徹底して政府を質すと同時に、私たちがめざす社会の姿と国家像を国民に分かりやすく提示して、党の存在感を示す」と“追及型”“提案型”を併記する形となった。さらに「『ファクト重視』の国会論戦を行い、政策の実現をめざす」と強調した。
党大会では、ロシアによるウクライナ侵攻についての決議も採択された。「国際法の深刻な違反であり、断じて認められず、最も強い言葉で非難する」などとしている。