岸防衛相は、25日の会見で、ロシアによるウクライナ侵攻について「軍事手段と非軍事手段を組み合わせた『ハイブリッド戦』の手法」との見方を示した。

いわゆる「ハイブリッド戦」は、軍事と非軍事の境界を意図的に曖昧にした現状変更の手法で、相手に対し、軍事面にとどまらない複雑な対応を強いることになる。

岸防衛相は会見で、ロシアによる侵攻における軍事面について、「弾道ミサイルや巡航ミサイル『カリブル』、多連装砲、航空機などを用いたとの指摘がある」と述べた。一方、非軍事面については、ロシアが独立を承認した2つの「共和国」が、ウクライナ軍による砲撃があったと発表したことを、ウクライナ側が偽の情報だと主張していることを挙げた。これらのことから、「ロシアが軍事手段と非軍事手段を組み合わせた、いわゆる『ハイブリッド戦の手法』をとっているものとみられる」と分析した。

また、岸防衛相はロシアが投入した軍事力について「冷戦以降最大の規模の動員がみられた」との認識を示した。ロシアに対しては「最も強い言葉で非難する」と述べた。

ロシアがウクライナに侵攻(2月25日)
ロシアがウクライナに侵攻(2月25日)
この記事の画像(30枚)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(30枚)
政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。