岸防衛相は、25日の会見で、ロシアによるウクライナ侵攻について「軍事手段と非軍事手段を組み合わせた『ハイブリッド戦』の手法」との見方を示した。
いわゆる「ハイブリッド戦」は、軍事と非軍事の境界を意図的に曖昧にした現状変更の手法で、相手に対し、軍事面にとどまらない複雑な対応を強いることになる。
岸防衛相は会見で、ロシアによる侵攻における軍事面について、「弾道ミサイルや巡航ミサイル『カリブル』、多連装砲、航空機などを用いたとの指摘がある」と述べた。一方、非軍事面については、ロシアが独立を承認した2つの「共和国」が、ウクライナ軍による砲撃があったと発表したことを、ウクライナ側が偽の情報だと主張していることを挙げた。これらのことから、「ロシアが軍事手段と非軍事手段を組み合わせた、いわゆる『ハイブリッド戦の手法』をとっているものとみられる」と分析した。
また、岸防衛相はロシアが投入した軍事力について「冷戦以降最大の規模の動員がみられた」との認識を示した。ロシアに対しては「最も強い言葉で非難する」と述べた。

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