安倍元首相は10日、先月31日に台湾・蔡英文総統と電話会談したことを明らかにした。蔡総統が、福島県など5県の食品の輸入禁止措置を解除する方針を伝えたのに対し、安倍元首相は歓迎の意を示すと共に「TPP参加のハードルを越えた」と応じた。
安倍元首相は、自身が率いる派閥の総会で、先月31日に蔡総統から電話があったことを明かした。会談で蔡総統から、福島県をはじめとした5県の輸入を大幅に緩和する方針を伝えられ、安倍元首相は、感謝の意を伝えた。その上で、台湾が申請しているTPPの参加に向け「大きなハードルをこえましたね」と応じたという。
この記事の画像(2枚)また、安倍元首相は、東日本大震災の福島第一原発事故によって輸入規制措置を続ける国々について言及し、「いわれなき風評被害を協力し払拭していきたい」と強調した。