最新のデジタル技術を駆使したアートの数々が人気の体験型ミュージアム「チームラボプラネッツ」。

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自分のスマホで好みの色を部屋いっぱいに映し出すことができるなど、日々進化を続けるミュージアムとして話題だ。

「ロスフラワー」ゼロへ アート体験を持ち帰る

そんなチームラボが2021年、新たにオープンしたのが、部屋いっぱいに広がる1万3000株を超えるランの花の部屋。

空中で生きているため、訪れる時間によって匂いが変わるという
空中で生きているため、訪れる時間によって匂いが変わるという

人の動きに合わせ、ランのカーテンがゆっくりと上がったり…下がったり。来場者の進む先に「ランの道」ができ、周囲360度すべてランに囲まれるという“未知の体験”が人気を集めている。

床が鏡張りだから、360度見渡す限りランの世界に
床が鏡張りだから、360度見渡す限りランの世界に

息子と来館した母親:
すごい圧巻のお花で。子どももお花に興味があるときだったので、楽しんでいます。

実は、この作品には “サステイナブルな取り組み”が。

併設されたフラワーショップでトートバッグを購入し、それを持参すれば作品に使われたランを何度でも持ち帰ることができるのだ。

ランは、散ったあとも繰り返し花を咲かすことができる”生命力の強い花”なのだという。その生命力を生かし、展示が終わったランを持ち帰れるようにしたことで、ランの廃棄量を減らしている。

リピーターは持ってきたトートバッグに店内の好みのランを入れてお持ち帰り
リピーターは持ってきたトートバッグに店内の好みのランを入れてお持ち帰り

さらに、手に渡ることのなかった花は農家のもとへ。

植物の中でもとりわけ二酸化炭素の吸収量が多いといわれるランの花。展示後に焼却処分せず土にかえすことで、吸収した二酸化炭素を炭素の形で畑にとどめ、肥料として農作物を育てることにも役立てている。

アート空間で食べられるヴィーガンラーメン

サステイナブルな取り組みは他にも。

幻想的な空間で味わうことができるのが、肉や魚などの動物性食品を一切使用しない、ヴィーガンのラーメン。あふれんばかりに盛り付けられた食用の花はもちろん、チームラボの作品をイメージしている。

見た目の爽やかさに反して、食べ応えは抜群。ほのかな甘みも。
見た目の爽やかさに反して、食べ応えは抜群。ほのかな甘みも。

動物性食品は、生産過程で多くの温室効果ガスを排出するなど環境負荷が大きいと、世界的に見直す動きがある中、提供するラーメンはすべてヴィーガンにしている。

Vegan Ramen UZU Tokyo 藤原成希さん:
動物性を使わなくてもしっかり味があっておいしいので、食べてもらいたいです

Vegan Ramen UZU Tokyo 藤原成希さん
Vegan Ramen UZU Tokyo 藤原成希さん

全身で楽しむアート体験を通して、訪れた人にサステナブルな価値観も感じてほしいというチームラボ。今後も「自然を自然のまま」アート作品にする取り組みを続けていくという。

(イット! 2月5日放送より)

(フジテレビ報道局 ニュース制作部 福田 真子)