日本のシンボルのひとつ“富士山”をモデルにした発泡酒が注目を集めている。

それが1月28日に発売した「青い富士山〈生〉」。見た目のユニークさが特徴的で、その色は透明感のある青。遠目から見た富士山の山肌を再現しているという。

富士山を再現した発泡酒「青い富士山〈生〉」
富士山を再現した発泡酒「青い富士山〈生〉」
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“山頂の雪”は発泡酒を注いだ時の泡で表現していて、その光景が映えるような、台形型のステムグラスも販売している。グラスに注がれた構図はまさに、富士山のようだ。

ステムグラスに注ぐと…可愛らしい富士山に
ステムグラスに注ぐと…可愛らしい富士山に

もちろん味にもこだわりがあり、仕込み水には富士山の天然水を使用。山梨県を代表するブドウ“シャインマスカット”を感じさせるような、ベリー系とシトラス系のフレーバーで、清涼感あるドライで軽快な飲み口になっているという。

美しい青色が演出できず、発売延期の経験も

実はこのお酒、富士山を食品で再現する「青い富士山シリーズ」の最新作でもある。過去にはカレーなども発売され、外見と味のギャップが話題となった。

話題となった「青い富士山カレー」
話題となった「青い富士山カレー」

今回はなぜお酒で再現したのだろう。富士山に見えるように注ぐコツはあるのだろうか。商品化に携わった3企業の一つ、「富士山プロダクト」(山梨県甲府市)の担当者に聞いた。


――青い富士山〈生〉の開発のきっかけを教えて。

私たちは商品開発にあたり、富士山を忠実に再現することを企業ポリシーとしています。そこで大切なのが、山肌と雪をどう演出するか。それを考えたときに、ビール系の飲料であれば泡で雪を表現できるので、適していると開発が決まりました。


――今回もだが、青色にこだわるのはなぜ?

もしも「富士山を描いて」と聞かれたら、子どもでも大人でも恐らく、青色と白色を使って描くと思います。それはつまり全世界に共通して、誰もがイメージできている色だと思いました。それを具現化できるよう、青色にこだわっています。今回のお酒はかき氷のブルーハワイと同じような方法で、着色をしています。

富士山のイメージを具現化したという
富士山のイメージを具現化したという

――開発過程ではどんなところにこだわった?

お酒の色味がきれいに出るか、そして泡の持ちにこだわりました。今回の商品は本来は2020年10月に発売予定でしたが、美しい青色が演出できてないことに気づき、発売を延期しています。ブルワリー(醸造所)に頼み、ホップや麦芽の使用量、ホップの種類などを調整しました。

一般的には、青色は食欲を減退させる色だと思われます。青い富士山シリーズはそれが美味しかったときのギャップが刺さっていると思うのです。そのため味にもこだわりました。


――この青い富士山〈生〉の魅力はどんなところ?

富士山の水を使用し、見た目の美しさに負けない味のため、ホップや麦芽を色々と試して厳選したものを選定しました。それにより、フルーティーな香りとベリー系の爽やかな香りを演出できています。また、瓶内2次発酵(酸素を取り除く手法)にて製造を行うことで、常温保存が可能となり、賞味期限も製造日から1年(未開封の場合)になっております。

泡を作るポイントは高めから注ぐこと

――本物の富士山に見えるように注ぐコツを教えて。

コツは少し泡立てるように、高めの位置からお酒をグラスに注ぐことです。富士山の雪を演出できる泡をきれいに表現できます。オンラインショップで発売している、ステムグラスもお勧めです。こちらは忠実に富士山を演出できることを考えて作られたものになります。

富士山をイメージしたステムグラス
富士山をイメージしたステムグラス

――このお酒と楽しんでほしい場面や料理は?

鮮やかな色合いのお酒なので、ご家庭でグラスに注いで飲んでいただき楽しんでもらうのはもちろん、キャンプシーンで富士山が望める場所などで実際に眺めながら飲んだりしていただくのも、楽しみ方と考えております。通常のビールに比べ、苦みも少なく軽やかな味わいと爽やかな風味なので、どんなお料理にも合わせやすく飲みやすい商品です。

自宅で再現してみるのもいいだろう
自宅で再現してみるのもいいだろう

――青い富士山シリーズとして、開発予定のものはある?

今後も青い富士山シリーズの新商品を出す予定です。詳しい商品内容はお伝え出来ませんが、お菓子系での商品が発売予定となっております。


青い富士山〈生〉は1本330mlで、アルコール度数は5%。価格は946円でオンラインショップのほか、関東と関西の小売店や飲食店などで取り扱っている。発売から1週間で約4000本を売り上げているという。富士山の写真などを眺めながら、おうちで再現してみるのも楽しいだろう。