新型コロナウイルスの感染急拡大をうけて、宮城県は2月1日から2月28日まで「緊急特別要請」を出した。これにあわせて仙台市は学校に対して、部活動の自粛などを求めている。
一方、学校と同じ教育現場である学習塾は「緊急特別要請」の対象ではないが、受験を控える子供たちのため、試行錯誤を続けている。

学習塾は要請対象でなくても…子供たちのため試行錯誤続く

仙台市太白区にある、この学習塾では入室時の検温や消毒、手洗いうがいの実施。さらに受験を控えた中学3年生以外の自習室の使用停止など、感染対策を続けている。

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名学館富沢校 我妻博隆 塾長:
希望者には(自宅に)課題を届けたり、できるだけ感染を防ぐよう対応をとってきた

2022年2月2日、宮城県内で一日の新規感染者として過去最多の720人の新型コロナウイルス感染が確認され、感染が急拡大している。(2月3日時点)

宮城県は教育現場でクラスターが相次いでいることから、2月1日から学校に対し「時差登校」「分散登校」「オンライン授業」の活用や、「部活動の自粛」を要請。これに伴って、仙台市も2月1日から市立学校などに同様の対応を要請している。

しかし、同じ「教育の現場」である学習塾に要請はなく、それぞれの対応を迫られているのが実情。

「普段通りをできる限り…」

名学館富沢校 我妻博隆 塾長:
たしかに難しいところがあって、何が正解か見えない部分があるので、ほかの塾の先生の話を伺ったりしながら模索しているのが現状

この学習塾では2021年、緊急事態宣言が出された際、授業をオンラインに切り替えたが、今回は基本的な感染対策を改めて徹底した上で、対面での授業を続けている。

生徒(中学3年生):
対面に戻った方がやりやすいし、楽しいなと思う。もし受験の近くにコロナに感染したときの対処とかが知らされていないので、もしかかったらどうしよう、本当に受験ができるのかと不安になる

生徒(中学3年生):
基本的なマスクとか手の消毒とか、できる限りのことを全部して、万全な状態で受験に臨みたい

名学館富沢校 我妻博隆 塾長:
生徒の勉強のやる気というのは同じ仲間、同じ学年の生徒たちが頑張ることで、自分も頑張らなくちゃということだと思うので、できるだけ我々としても感染予防には気を付けながら、普段通りということをできる限り心がけたい

“感染対策”と“学びの充実”。細心の注意を払いながら模索が続く。

(仙台放送)
 

仙台放送
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