“まるでカミソリの刃を飲み込んだようなのどの痛み”が特徴という、新型コロナの新たな変異株が猛威をふるっています。
21日に訪ねたのは、福岡市早良区にあるクリニックです。
午前中から発熱やのどの痛みを訴える人が次々に訪れていました。
◆フカガワクリニック 深川康裕院長
「今週になって20日までで10人。3日間で10人です」
ここ最近増えているというのが新型コロナの患者です。
21日、福岡県が発表した前の週1週間の新型コロナの感染者数は、1医療機関あたり7.01人に。
6月中旬から増加傾向が続いています。
その背景には猛暑の影響があると医師は言います。
◆フカガワクリニック 深川康裕院長
「暑いからエアコン付けて、窓を閉め切って換気をしないという状況が多い」
さらに…
◆フカガワクリニック 深川康裕院長
「今度の『ニンバス』というウイルスは、免疫逃避と言って今までかかった抗体が全然効かない。そういうタイプの新型コロナウイルスになっている」
いま全国的に猛威をふるっているのが、オミクロン株から派生した変異株「ニンバス」です。
感染者の中には、「5日間寝たきりだった」「唾を飲み込むのも怖いほど痛かった」という人もいます。
まるで“カミソリの刃を飲み込んだような強いのどの痛み”が特徴だという「ニンバス」。
日本だけでなく、アメリカや韓国など世界各地で感染が拡大しています。
そして今、「新型コロナ」「百日ぜき」「はしか」「リンゴ病」と、感染症が4つ同時に流行していて、専門家によると、いわば「クワトロ感染症」状態になっているようです。
どれも風邪に似た症状が出るので、すぐに見分けるのが難しい面もありますが、現在の「新型コロナ」であれば強い喉の痛み、「百日ぜき」は激しいせき、「はしか」は体中に発疹、「リンゴ病」は両ほほに赤い発疹、など特徴があります。
4つの感染症とも流行のピークを迎えるのはこれから、とみられています。