海部俊樹元首相(91)が今月9日に死去した。関係者が明らかにした。
海部氏は、議員秘書を務めた後、1960年に衆院初当選。文部相(当時)などを経て、平成になって間もない89年に第76代首相に就任した。リクルート事件により自民党には逆風の政治状況だったが、衆院選で勝利するなどして、91年まで首相を務めた。また、首相として「即位の礼」を取り仕切っている。
94年に自民党を離党。小沢一郎氏らと新進党を結成し、初代党首に就任したが、政権交代は実現できず新進党は分党の形で消滅。海部氏は無所属などを経て自民党に復党した。2009年の衆院選で落選。政界を引退していた。