お正月に雑煮食べた人も多いだろう。種類は地方によって様々で東京でも期間限定で食べられるご当地の雑煮が人気だという。

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午前11時、東京・新橋にある愛媛県と香川県のアンテナショップの中には長い行列ができていた。

お目当ては「郷土・せとうち料理 かおりひめ」で1月4日から期間限定で振る舞われる香川と愛媛のご当地雑煮

訪れたお客さんは…

60代男性:
これ(雑煮)を目当てに電車に乗って東京に来た

両親が香川出身・60代男性:
2021年はコロナが流行っていて自粛していたが、2022年は落ち着いてきたので我慢できなくて

愛媛はかつおだし・香川はいりこだしと白味噌

愛媛のご当地雑煮「愛媛雑煮みかん押し抜き寿司つき」(1000円)にはカツオ出汁ベースのすまし汁と丸い餅。具材は鶏肉と丸く切ったニンジン、大根、お麩と彩り豊かな具材が入っているいわゆる定番の雑煮。

一方、香川の雑煮「香川雑煮 特製押し抜き寿司つき」(1000円)は、いりこだしに白味噌を加えた白いつゆ。丸い餅の中には甘いあんこが入っている。あんこが入った餅を雑煮に入れるのは全国でも珍しく、都内で食べられるのは「郷土・せとうち料理 かおりひめ」だけだという。

香川の雑煮を食べた人は…

60代女性:
白味噌とあんって合うんですね。不思議

50代男性:
お雑煮とお汁粉が混ざった感じで効率的

香川出身・20代女性:
コロナの関係とかアルバイトとかで(実家に)帰ってなくて食べたくなったので。あんもちが懐かしい。嬉しいですね。食べられて

一番乗りで並んでいた男性は愛媛と香川の2種類の雑煮を注文。

一番乗りで来店・60代男性:
あっという間に食べちゃいそう

1階のアンテナショップでも香川のあんもちや愛媛の丸餅など雑煮の具材がそろっており、多くの人が購入していた。

ブリやイクラ個性的ご当地雑煮

鳥取と岡山のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」ではブリが入った岡山の雑煮「岡山ぶり雑煮」(750円)や甘いおしるこに丸餅が入った「鳥取小豆雑煮」(400円)などが1月4日から10日まで期間限定で食べられる。正月に縁起物として食べられる雑煮は作り方や具材など地方によって様々。

皆さんは正月にどんな雑煮を食べたか街で聞いた。岩手県に帰省した家族は…

10代男性:
大体イクラが入っている

50代女性:
大根と人参は千切り。高野豆腐は細切りにしてある。イクラは本当に美味しいです

東京の雑煮は…

50代女性:
東京です。具材はシンプルで鶏肉と三つ葉と、なるとだけ

50代男性:
これが定番でうちの味です

そして鹿児島の雑煮は…

50代女性:
焼きえびでだしをとっています。(中に)エビが丸ごと入っています

雑煮研究家の粕谷浩子さんによると、よく知られているものだけでも100種類以上あり、地域ごとの細かい特徴まで区別すると数え切れないほどの種類があるという。

全国の雑煮事情とは?

関東ではすまし汁に四角い餅が一般的。

地域の特徴が多く出るのが、出汁と餅の形。

全国では圧倒的にすまし汁が多い。そのすまし汁の中でも岩手県の宮古地域では宮古くるみ雑煮というものがあり、すまし汁の出汁から餅を取り出してくるみの甘いタレにつけて食べるのが習慣。

近畿では白味噌、山陰では甘い小豆汁を食べるところが多いという。

能登半島、石川県の金沢あたりから岐阜を境にしたラインで、東が角餅、西が丸餅というふうに分かれている。出汁の種類も餅の形も地域によってこの区分に当てはまらないところもあるほど細分化されている。

雑煮の取り寄せが楽しむことができる石井食品の「お雑煮のお取り寄せ 博多・京都・江戸 各2袋セット餅なし」(1122円税込み)。

(「イット!」1月4日放送分より)