自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

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“ドタキャン”に納得してもらうには…押さえたいポイントは記事の続きで!

「お友達と遊ぶ予定を立てていた娘。相手のおうちの都合で急遽キャンセルになってしまったのだけれど…“ドタキャン”に納得できないお友達が大泣きしてしまい、やっぱり遊ぶことになりました」

突然用事ができてしまった、体調が悪くなってしまった…遊ぶ予定やごはんのメニューまで、子どもたちと「今日はこうしようね!」と決めていたことが突然できなくなってしまう、というのはよくあること。

でもそんな“ドタキャン”を子どもたちに伝えると、たちまちご機嫌斜めに!もちろん「約束と違う!」というお怒りはごもっともなのだけれど、泣かれてしまうとパパママもたじたじ。
子どもたちにとって“ドタキャン”は絶対NG?そしてその残念さをグッと飲み込んでもらうためには、どんな伝え方をすればいいの?育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

子どもたちは「一方的に決められちゃった」気持ちになる

――“ドタキャン”を聞いて泣いてしまう…子どもたちの気持ちを教えて

その日に遊ぶ予定をよほど楽しみにしていたのでしょう。それが急になくなってしまい、怒りと悲しみが混ざったような負の爆発だったことと思います。

親御さんも何か事情があってやむなくキャンセルだったことと思いますが、幼稚園生では、まだ大人の事情を理解するのは難しいこともあるので「一方的にママが決めちゃった」ような気がしたのかもしれません。それに対する怒り、そしてお友だちと遊ぶ機会がなくなってしまった悲しさ、これが大泣きにつながったように思います。なんとか“ドタキャンがドタキャン”できてよかったですね。

大人は「もしも」のときのことをよく考えるものですが、子どもは大人と比べて楽観的でもあるので「もしも」のことまで考えてはいないものです。そのため、いったん予定されたスケジュールは、必ず遂行されると思っている分、ドタキャン時は大人以上にショックが大きくなりがちです。


――突然の予定変更、「仕方ない!」と納得できるようになるのは何歳ごろから?

もともと気持ちの切り替えが早い子もいれば、時間がかかる子もいます。ですので、一概に何歳とは言えませんが、年齢を追うごとに段々と上手になってくるのは確かです。乳幼児時代(0~3歳)、幼稚園時代(4~6歳)、小学校時代(7歳~)、この3段階で比べると、大きく変わってくるのは小学生になって以降でしょう。

ドタキャンでの大泣きは、確かに親泣かせではありますが、それだけそのことに気持ちを入れ込んでいる表れでもあります。1つ1つのことに「超・超・超楽しみ~」となれる熱さは、子どもならではの純粋な思いです。なので、もし子どもが「ドタキャン? 仕方ないね」と言ったら、逆に「この子大丈夫かな?」と心配になってしまう気がするのですが……。みなさまはどうでしょうか?

「無理な予定を立てない」ことから計画するのも大事

――どうすれば子どもたちが“ドタキャン”を受け入れやすくなる?

とくにこの2年は、コロナ禍で世界中の人々がドタキャンをこれでもかと経験したはずです。子どもたちも、楽しみにしていた○○がキャンセルということが、これまで以上に多かったことと思います。

ドタキャンは、大人であっても簡単に「まぁ仕方ないか」と流せないことは多々あるものです。子どもたちは、私たち大人以上に、ドタキャンに弱いということを踏まえると、まずポイントとなるのは、無理な予定を立てないことだと思います。夫婦2人だったらこなせるスケジュールも、子連れだと何かと時間がかかり、その日の予定をこなせないということはけっこうあるものです。ぬか喜びさせてしまっては、子どもたちもかわいそうですし、親も対応が大変ですので、時間的に圧迫しそうな計画はしない方が無難です。

それでもなお、やむを得ない予定変更は発生するかと思いますが、そういう場合は、納得してもらいやすい形で理由を説明し、予定を作り直せるとベストでしょう。「今日、○○ちゃんのママが熱を出しちゃったんだって」「金曜日に同じ時間に遊べるようにしたからね」のような感じですね。

そして、予定がぽっかり空いてしまったときには、お子さんの気持ちをいい方向にそらせるような工夫ができると望ましいです。好きなおままごとで一緒に遊ぶとか、買っておいたクッキーを特別に開けるなど。代替えになるようなお楽しみで気持ちをそらせるといいと思います。

大人ならば「もしも明日出かける用事がなくなってしまったら、仕方ないから家で本でも読もうかな」と、考えることもあるだろう。
けれど子どもたちは、大人よりも目の前のことに全力投球!その分「もしも」の事を考えることが少なく、「楽しいことがあるはずだったのに、一方的にダメにされてしまった!」とショックを受ける気持ちが大人よりも大きいため、“ドタキャン”に大きく気持ちを揺さぶられてしまうのだ。

コロナ禍で、楽しみにしていた遊びの予定を急きょキャンセルしなくてはいけない…
そんなことが多い今できるのは、「無理な予定を立てない」ことと「変更した予定の立て直しをする」こと。楽しみにしていたのに残念だったね、となぐさめておしまいにしてしまうのではなく、代替えの楽しい計画を立ててあげると、子どもたちも満足できるはずだ。

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「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。あなたの投稿が漫画になるかもしれません。

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)