増加傾向を注視 接触歴不明は増加比160%

「新規陽性者数が増加傾向にあり、注視する必要があります」 東京都の新型コロナウイルスモニタリング会議では、感染状況、医療提供体制ともに、最も警戒度が低い「緑」だったが、新規感染者数の7日間平均がおよそ19人から28人に増加。このうち50代以下が8割で、中でも40代が24・4%を占め、最も多くなっているとのデータが示された。 

人数自体はまだ低い水準であるものの、新規感染者のうち、どこで感染したか分からない接触歴等不明者の増加比が97%から160%に。 感染拡大の“先行指標”とも見られる数字だけに、国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、基本的な感染防止対策の徹底を改めて呼びかけた。 

大曲氏は、基本的な感染防止対策の徹底を呼びかけた
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夜の人出は最高水準 

「最高水準付近を推移していいます」 夜の繁華街の人出は12月に入り16・7%急増。これまで増えていた中高年だけでなく若者も急増している、とのデータが示された。 

東京都医学総合研究所の西田淳志社会健康医学研究センター長は、デルタ株より感染力が強いとみられるオミクロン株に置き換わっていくと、この人出の多さが「感染状況に再び大きく影響してくる可能性は十分にある」との見方を示した。 

西田氏は、夜の人出とオミクロン株への置き換わりに警戒感を示した。

23時台は1割超がノーマスク 

また、”夜の街”六本木の最寄り駅での調査によると、18時以降、終電が近づくにつれマスク未着用者が増加。朝8時台は1・7%なのに、夜20時台は6・7%、23時台は11・3%と1割以上になる、とのデータが示された。

換気は2カ所を開けて 

一方、換気の際は、部屋の対角線にある2カ所の窓や扉を常に5~10センチ開けること、寒い日でも室温18度以上、湿度40%以上にすることなどの対策が呼びかけられた。 

”夜の六本木”は1割がノーマスクとの調査結果が示された。

12歳未満 無料で検査も 

都は、健康上の理由でワクチン接種を受けられない人や、12歳未満の子供が無料検査を受けられる取り組みを23日から開始。都のHPに掲載されている薬局や民間検査機関等に、運転免許証、保険証、学生証、在留カードなどの身分証明書を持って行くと、PCR検査や抗原検査が無料で受けられることに。 

都は、年末年始の飲食、イベント、帰省などの旅行等で、ワクチン接種証明や陰性の検査結果の確認が必要となる場合に活用し、陽性疑いの場合、必ず医療機関を受診するよう呼びかけている。 

ワクチンも中和抗体もスルー 

「オミクロンはワクチンも中和抗体もスルーするようだ」 ある関係者は早い段階から、オミクロン株はワクチンも中和抗体もすり抜ける可能性が高い、との見方を示していた。 「何も強化されていないようだ」 ある幹部は、水際対策を巡る岸田総理の“言いぶり”に不信感をにじませていた。 

岸田総理の発言は対策を更に強化しているかのように聞こえるものの、指定国以外から帰国した場合は「一旦自宅待機」では、これまでと変わっていない、と指摘。 「このままでは市中感染」との危機感も示していた。 

小池知事は「東京においては、いつ市中感染が発生してもおかしくない」との認識を示した。

東京のオミクロン株 市中感染は・・・ 

「これは法律の限界だというふうに思います。こういったことをこそ国会っていうのはですね、議論すべきではないでしょうか。文通費100万円を議論するのも結構ですけれども、それは永田町の話しでしょう、と」 オミクロン株濃厚接触者の自宅待機が多いことについて記者から問われ、いらだちを隠さなかった小池知事。 

「東京においては、いつ発生してもおかしくない」 小池知事は大阪、京都でオミクロン株の市中感染が確認されたことにふれ、都内でいつオミクロンの市中感染が起きてもおかしくない、と強い警戒感を示すとともに、年末年始も感染予防対策を徹底するよう求めた。 またも不安な年末年始となる中、オミクロン株の“正体”の一刻も早い解明が望まれる。 

(フジテレビ社会部・都庁担当 小川美那)