今どき文書作成はもっぱらパソコンという人は多いだろうが、これを「印刷して郵送」するのは非常に煩わしいもの。

そんな中で今、「『印刷して郵送しろ』系のやつ、大体Web郵便で倒せることが分かった。最高」というTwitterの投稿が注目を集めている。

自宅勤務で、しかもプリンターがないという人は意外と多いかもしれない。そうなると文書の印刷はコンビニ頼みとなりがちで、出掛けるために着替えたり切手や封筒を探したりと、一通のためにあれこれ手間を掛けなければならない。

ところが日本郵便が提供している「Webゆうびん」サービスの「Webレター」は、会員登録しておけば、文書ファイルをアップロードして宛先を入力するだけで郵送が完了するのだ。

Webレターの手順  (出典:日本郵便株式会社)
Webレターの手順  (出典:日本郵便株式会社)
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「Webゆうびん」とは、日本郵便が2010年から始まったインターネットで郵便物が送れるサービスだ。「Webレター」に加え、電報のような祝電・弔電を送れる「Webレタックス」、15時30分頃までに申し込めば当日中に配達できる「Web速達」が柱となる。

話題になった「Webレター」は、WordファイルとPDFに対応し、用紙印刷・宛名印字・封筒詰め・郵送の全てが白黒印刷1ページなら1通あたり99円(カラーは146円)。たくさんの宛先に同じ文面を送るのはもちろん、例えば請求書として1通ごとに違う金額を入れる事などもできる。

(出典:日本郵便株式会社)
(出典:日本郵便株式会社)

書類はA4用紙の片面印刷で、三つ折にして横型封筒で郵送。また追加料金を払えば、1通に最大8ページまで入れることが可能。また料金は、法人に向いている後納か、個人が使いやすいクレジットカードのいずれかに対応している。

一般的な発送業務との料金比較 (出典:日本郵便株式会社)
一般的な発送業務との料金比較 (出典:日本郵便株式会社)

書類に直筆サインを入れたり判を押したりはできないが、この便利そうなサービスの報告にTwitterでは喜ぶ声が上がり、投稿には約19000のいいねが付くなど注目と集めている。(12月23日現在)

・なにこれイイ事聞きました!
・仕事で超役に立ちそう
・コレはいいサービスだと思う
・プリンターも封筒もいらない!
・きのう知っていたら…きのう知りたかった

絶賛する意見も多いが、日本郵便はこの盛り上がりを知っているのだろうか? そもそも、スタートから10年以上経っているのだが、あまり知られていなかったのだろうか。

日本郵便の担当者に聞いてみた。

一部の認知に留まっていたと実感

――ネットで盛り上がったのは知ってるの?

Twitterで話題になった事は承知しています。弊社のサービスが話題になったことについては本当にありがたく思っています。


――「Webゆうびん」の知名度は、実際どう思っている?

Webゆうびんを初めて知ったとのツイートが非常に多く、これまで限られた層の認知に留まっていたことを実感しました。今回幅広い層の方々に本サービスを知っていただくことができ、本当にありがたく思っています。


――普通の手紙と「Webゆうびん」のそれぞれのメリットを教えて。

Webゆうびん(Webレター・Web速達)は、お客様が作成したデータをPCでアップロードするだけで、弊社が印刷・封筒詰め・発送を代行します。ご自宅や職場にいながらにして郵便を発送できます。

一般的な郵便には、直筆の書類や、書類以外の物品も送ることが出来るというメリットがありますが、Webゆうびんには、用紙・封筒・インクの購入費用が必要ないという点や、印刷・封入・封かん・切手貼り付け・投かんまでの作業時間を削減することができるというメリットがあります。


――最後に「Webゆうびん」を知らなかった人にひとことを!

Webゆうびんは、ご自宅、職場、お出かけ先からインターネットで注文できるかんたん・便利なサービスです。最近は、在宅勤務・テレワークを実施されている会社様等で多数ご利用いただいております。皆様のご利用を心よりお待ちしております。

なお、このWebレターは書類以外のものは入れられず、封筒はデザイン固定だ。
「あるといいな」と思うサービスは、調べれば意外とすでに存在しているのかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。