焙煎にこだわり、生産者の思いを届ける
軍事クーデターが起きたミャンマー。民主化を求める人々への軍の弾圧で混乱が続く中、少しでもミャンマーのコーヒー生産者の力になりたいと、沖縄のコーヒー店の店主が新たな支援を始めている。
COFFEE potohoto 店主兼焙煎人・山田哲史さん:
フルーツ感とかちょっと花の香とか、豆由来の甘さっていうのが結構出ているかなと思いますね
常連客:
いいですね!コンビニのコーヒーや缶コーヒーも飲むんですけど、ここは顔が見えるというか、コーヒー豆の話とかも聞けるので。すごい楽しい場所だなと
那覇市の栄町市場にあるコーヒー店「COFFEE potohoto」。
インドネシアやブラジル、ケニアなど世界中の産地から厳選したコーヒー豆を取り寄せ、新たな感動を提供している。
お客さん:
焙煎の仕方もそうなんですけど、オーナーさんが厳選して選んできた豆というんですか。生産者のことだったり、全部お話ししてくださるので、よりおいしく感じます
COFFEE potohoto 店主兼焙煎人・山田哲史さん:
コーヒー豆を作る土地が良かったり、作っている人たちが丁寧に丹精込めて作っているかどうかというのは、とても重要ですね。あとは僕たちがきちんと焙煎できるかどうかです
COFFEE potohoto 店主兼焙煎人・山田哲史さん:
(焙煎したコーヒー豆を)食べた時に、どのくらい熱が入ったかわかるんですけど…。奥の方に熱が入っていなかったら、食べた時にちょっと、えぐみがあったりする。熱がきれいに入っていると、おいしいんですよ
コーヒーで繋がる、国を超えた支援のカタチ
日夜コーヒーの研究に余念がない山田さんが今、情熱を注いでいるのが、ミャンマーコーヒーの焙煎。それは、軍事クーデターの混乱が続いているミャンマーのコーヒー生産者を支援したいとの思いからだ。
COFFEE potohoto 店主兼焙煎人・山田哲史さん:
「コーヒーに国境はない」と思った。お互いに、いいコーヒーを作ってやっていこう、良い世の中を作っていこう、というところがあるんですけど。ミャンマーで軍事クーデターが起きて、その中でコーヒーを作っている仲間たちが何か辛い思いをしているなら、僕たちでもできないかと。ミャンマーコーヒーをやってみようかなと
山田さんがミャンマーコーヒーの焙煎に乗り出したきっかけは、同じ栄町でミャンマー料理店を営業するミャンマー人のトウ・ヤ・ソウさんの存在がある。
トウ・ヤ・ソウさん:
おいしい!あまり苦くなくて、口の中でコーヒーの香りがちゃんと残るんですね
COFFEE potohoto 店主兼焙煎人・山田哲史さん:
アフターテイストが長いというのは、珈琲においても、お茶もそうですよね。香りがぶわっと残る。トウ・ヤ・ソウさん夫妻も市場の事に参加してくれたり、大事な一員なので、コーヒーを通じてもっとミャンマーの事を知れるかなと思いますし。
COFFEE potohoto 店主兼焙煎人・山田哲史さん:
本当にこのコーヒーはクオリティーが高いので。ミャンマーでこういう豆が採れるんだったら、やっぱり自分たちも飲みたいと思いますし、ミャンマーに平穏な日が訪れて、自分たちも行けることがあれば、本当にいいなって思います
コーヒーで繋がる、国を超えた支援のカタチ。コーヒーの一杯、一杯に焙煎人の思いが込められている。
(沖縄テレビ)