新型コロナウイルスで需要が増えたと言われるのが、様々な料理をテイクアウトできるキッチンカーだ。沖縄県で焼きたての熱々のピザを提供する、少し変わった人気のキッチンカーを取材した。

こわだりオーブンで作る絶品ナポリ風ピザ

ピザ職人の堀井秀樹さん。2013年からキッチンカーで県内各地を回っている。

この記事の画像(18枚)

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん:
マルゲリータはトマトソースを塗って、モッツァレラチーズ、バジル、オリーブオイルをかけてそのまま焼く。ナポリピザって、焼きたてが一番おいしいんですよ。それで開発したのがトリプル遠赤外線のピザオーブン。薪窯に匹敵する焼き上がりに出来た

沖縄テレビ・喜友名カメラマン:
いただきます。すごくモチモチしてます、おいしいです

できたて熱々のピザが人気のキッチンカー。そのイメージをお客さんに聞くと…。

女性:
かっこいい車があると思いました

男性:
中継車…テレビの?

放送中継車とは、複数台のカメラの映像や音声を切り替え、収録・中継するための機材を搭載した車だ。そして、このキッチンカーも元々は放送中継車だった。なぜ中継車を選んだのか?

発電機に強力空調「すごく助かる」

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん:
ここに秘密があります。水冷式のディーゼル発電機です。家一軒分ぐらいの発電能力があります。発電機があることで、僕が開発したトリプル遠赤外線ピザオーブン2台が問題なく、それ以上の能力を発揮できます

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん:
サーバーラックがびっしり詰まってたんですけど、それを冷やすための物凄い強力な空調が入ってますね。キッチンカーは中が暑くなりますので、生地が発酵してしまうんですね。冷蔵庫に出し入れするのも限界があるので、空調があるとすごく助かります

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん:
それから、オーニングがあると雨天でも安心して販売することができます

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん:
車が揺れると仕事にならないので、安定ジャッキが付いているんです。換気扇をピザオーブンの熱を逃がすために後ろに付け替えています。元々、技術系のエンジニアで、ロボットの開発とかシステムエンジニアもやっていました

以前、ロボットやシステムの開発を行っていた堀井さん。それで目を付けたのが中継車だった。これまで培った技術を駆使してキッチンカーへと生まれ変わらせた。

――中継車とピザって相性がいいんですね?

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん

いいですね。というよりも、トリプル遠赤外線と中継車の相性がいいんですね

沖縄で一番と評判「いろんな地域にピザ届けたい」

女性客:
シンプルだけどおいしい

男性客:
夫婦の作るナポリスタイルのピザは、沖縄で一番おいしい

妻・堀井典子さん:
地域の色んなお客さまにお会いできるので、とてもやりがいと楽しさを感じてます

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん:
もっと色んな地域に行きたいね。全然電気が通ってないような山とかビーチとか。そのためにはもっと車の台数も増やしていきたいと思ってます

――今度はどんな車を買いますか?

ハッピークルーズ 堀井秀樹さん:

もちろん中継車ですね。もう放送中継車、最高ですね

次はあなたの街にも、中継車のピザ屋さんがやってくるかもしれない。

(沖縄テレビ)

沖縄テレビ
沖縄テレビ

沖縄の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。