高円宮妃久子さまは、12月14日午前、都内で開かれた「いけばなインターナショナル」のフェアに出席されました。
「いけばなインターナショナル」は、いけばなの素晴らしさと日本の文化を海外に紹介することで、相互理解と友好の輪を広めようと1956年に創設された団体で、久子さまは名誉総裁を務められています。

収益は自然災害の被災者へ
今回のフェアには、32のいけばな流派の家元による作品の展示の他、41の大使館がバザーに参加しました。バザーでの収益は、自然災害の被害者への義援金として送られることになっています。
久子さまは、午前10時前、会場に着くと関係者に挨拶し早速作品をご覧になりました。昨年は、新型コロナウイルス感染症のため開催されず、2年ぶりとなったこともあり、久子さまは、旧知の家元たちに「お元気でいらっしゃいましたか?」などと笑顔で話しかけていらっしゃいました。

初孫の穣くん
また、「お孫さんはいかがですか?」と話しかけられた久子さまは「男の子ですが、よくしゃべるんですよ」など嬉しそうに述べられていました。
高円宮家の三女・守谷絢子さんと慧さんの間には、2019年1月に生まれた譲くんという、今2歳の男の子がいます。久子さまは、初孫の穣くんを可愛がられている様子もうかがい知ることが出来ました。

作品ご覧の後には、各国大使館の出店ブースを見て回り、気になる商品を買い上げられた久子さま。
顔なじみの大使館の職員などを親しげに声を掛けられていました。

いけばなは私たちを繋ぐもの
オープニングセレモニーでは、英語と日本語でお言葉を述べられました。
「いけばなは日本の伝統的な芸術です。これは、歴史的に私たちを繋いでいるものであり、大使方がこのように参加してくださることによって、今、地理的にいけばなが私どもを繋いでいるということが分かります」と相互理解の大切さを語られました。
そして、「このコロナのこの時期であるからこそ、私どもがいけばなを通して繋がっているという気持ちがとても大事であり、必ずやこういう時には、弱いものたちが苦しみます」として、「助けを求めている方たちに、助けを与える」ことの大切さを訴えられました。

「いけばなインターナショナル」のフェアを通して、海外の文化を紹介し、交流の大切さを改めて示された高円宮妃久子さまでした。
【執筆:フジテレビ 解説委員 橋本寿史】