愛子さまの“成年皇族デュー”に、雅子さまの58歳の誕生日と、天皇ご一家にとって、大変多忙な1週間となった。
”ロングドレス”デビューの愛子さま 笑顔で「ありがとうございます」

5日午後1時前。皇居・宮殿の玄関に姿を見せられた愛子さま。澄み渡った青空のもと、ローブ・デコルテと呼ばれる最も格式の高い白いドレスに、ティアラとネックレス、イヤリング勲章を着用し、報道陣からの「おめでとうございます」との祝福の声に「ありがとうございます」と笑顔で答えられた。

この日、愛子さまは、成年皇族として初めての行事に臨み、午後には、上皇ご夫妻と面会された。コロナの影響で、“祖父母”と会われるのは1年9カ月ぶり。側近によると、成人のご挨拶ができて、愛子さまは、とてもお喜びになり、そのことを両陛下も嬉しく思われているという。
愛娘の成長に「あの幼かった愛子が」
皇后・雅子さまは、9日、58歳の誕生日を迎え、感想を文書で寄せられた。その感想で、最も目を引いたのは、“二十歳”の愛子さまへの“感慨”だった。

「長かったようにも、あっという間だったようにも感じられます」「あの幼かった愛子がもう成年かと思いますと、信じられないような気持ちもいたします」「成年の行事もおかげさまで無事に終えることができ、安堵いたしました」「多くの方々から温かい祝福を頂きましたことに心から御礼を申し上げます」などと、我が子の成長を振り返られた雅子さま。そのストレートな表現に、共感を覚えた方も多いのではないだろうか。

雅子さま 愛子さま「一歩一歩」に込められた思いとは
これから、成年皇族としての“歩み”を進められる愛子さま。感想の中で、雅子さまは、「これからも様々な経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たすことができますよう願っております」と思いを綴られている。この「一歩一歩」という言葉。
そう、愛子さまが、12月1日の誕生日に寄せられた感想の中にも見いだすことができる。「日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います」(愛子さま感想より)。

「一歩一歩」という言葉は、これまで陛下も、感想などを寄せる折に使われることが多い。家族の仲が良いことで知られるご一家が、これまでの歩みや日常の会話などを通じて、「一歩一歩」という思いを共有してこられたのではないだろうか。少しずつ困難を乗り越えてこられた、雅子さまと愛子さまにこそ、ふさわしい言葉だと言える。
