天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、1日、二十歳の誕生日を迎えられた。報道機関に寄せられた文書の中で、愛子さまは「成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたい」と抱負を語られていた。ここからは、今後、成年皇族としての行事・公務が、どのようなものになるかを取り上げたい。

12月5日・日曜日は「成年行事」が目白押し 初ロングドレスも
愛子さまは、現在、学習院大学文学部の2年生。新型コロナの感染予防のため、入学以来対面授業を受けたことは無い。オンライン授業で課題提出に追われる日々を送られている。平日の12月1日も、当然、授業があるため、授業が終わった夕方、宮内庁長官などからの挨拶を受け、両陛下と3人で夕食を囲まれる予定だ。

成年皇族としての主な行事が目白押しなのが5日・日曜日だ。愛子さまは、朝から、皇居の宮中三殿を参拝される。宮中三殿とは、皇室の祖先などがまつられている、皇室の方々にとっては“大事な場所”。愛子さまは、そこで、大人の仲間入り=成年皇族になったことを報告される。

その後は、ロングドレスに身を包み、勲章を授与されると、愛子さまは、両陛下、上皇ご夫妻に挨拶をする他、岸田総理などからお祝いを受けられる。先般、話題の“ティアラ”は、叔母に当たる黒田清子さんから借りられることになっている。ただ、いずれ、愛子さま用のティアラを新調することも検討されるという。
公務デビューは元日「新年祝賀の儀」の見通し
一方で、“お務め”=公務のデビューは、22年元日の「新年祝賀の儀」となる見通しだ。新年祝賀の儀は、天皇陛下の国事行為。陛下が皇后さまと共に皇族方や三権の長、各国大使などから新年の挨拶を受けられる儀式だ。愛子さまは、正装姿で、この儀式に臨まれる。

21年の新年祝賀の儀では、コロナ禍を考慮し、女性の皇族方は、ティアラの着用を控えられた。22年の儀式での着用についてはまだ決まっていないという。翌2日の新年一般参賀は中止となる公算だ。愛子さまが、両陛下や他の皇族方と並んで、宮殿のベランダから手を振られている様子が見られるのも、少し先のこととなる。


「結婚観」の質問も 恒例の”記者会見”は春休みに延期
これまで、成人した皇族方は、カメラの前に座り、記者会見に臨まれることが恒例となっていた。私たちマスコミにとっては、この“初”会見が、それぞれの皇族方と向き合う第一歩となる。過去の記者会見を振り返ると、必ずと言っていいほど、「結婚観」についての質問が出ていた。


ところが愛子さまの記者会見は先送りとなった。オンライン授業や課題提出で忙しい現状を考慮し、「成年になったことを感じながら落ち着いて回答を考えることができる時期」として、大学が春休みになる3月中旬に行われる予定だ。愛子さまがカメラの前でご自身の思いを語られるのは来春。「結婚観」もお話になるのか、注目が集まりそうだ。

(眞子さま当時の画像も含まれています)