千葉市の保育園運営会社が2022年の春から導入予定だという「子どもの状況がわかるリストバンド」。一体どのようなものなのか?

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実際に2人の子どもがリストバンドを付けて遊んでいる様子を見せてもらった。

PC画面の平面図には子どもたちが遊んでいる「3・4・5歳児室」という部屋の名称の下に、リストバンドをつけた子が2人いることを示す「2」というも数字も表示されている。

さらに、子どもたちが隣の「2歳児室」という部屋に移動すると、先ほどの部屋の「2」という数字がゼロになり、子どもたちが移動した「2歳児室」の数字がゼロから「2」に変わった。

11月30日、その実証実験の結果が発表された。

リストバンドをつけた子どものいる部屋がわかるのは、各部屋に設置してあるセンサーがリストバンドから発せられる情報を受信することで、リアルタイムに子どもの居場所が把握できる仕組み。

転んだ衝撃と起き上がるまでの時間で「転倒」を感知

このシステムでは子どもが転ぶと、衝撃と起き上がるまでの時間を感知して「転倒した回数」をカウントする機能もついている。

さらに「心拍数」「血圧」「ストレス値」も測定していて、データを蓄積。異常が起きた際、迅速な対応が可能になるという。

東京消防庁の令和元年中のデータで5歳以下の救急搬送人数で最も多いのが「落ちる(2633人)」、次が「ころぶ(2300人)」。

このリストバンドについて保育園側は…

ハイフライヤーズ キートス統括園長・日向美奈子さん:
子どもたちはもちろんお預けになっている保護者、また子どもたちの命を預かっている保育者すべての人が安心できる材料になるかなと…

課題は費用面 システム構築で1000万円

しかし、システムの普及には課題もあるという。

ハイフライヤーズ キートス統括園長・日向美奈子さん:
費用面ですね。リストバンドが1本5万円しまして、システム構築で1000万円が費用としてかかるので新設予定のこども庁と連携を図って全国的に普及していくことを目指して行きたいなと思っています

(「めざましテレビ」12月1日放送分より)