働き方改革でスーパーの「正月休み」が増加

私たちの生活の要のスーパー。
来年の正月三が日が休業になる店が増えているという。

関東や近畿を中心に展開するスーパー「ライフ」
ライフでは、2020年から働き方改革やコロナの影響で元日と2日の営業を休んでいたというが、2022年はほぼ全店にあたる約280店でその休みを元日・2日・3日の3日間に拡大したという。

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ライフコーポレーション 秘書・広報部 小川啓課長:
当然売り上げは数億円程度の利益がなくなる計算にはなりますけども、それ以上に従業員に対して気持ちのリフレッシュだとか体を休めてもらうことの方が、従業員満足度が高まって全体で見てプラスになるのかなと思います。

他にも「サミット」が三が日を休むなど、増えつつあるスーパーの正月休み。

「困る」「納得」街の声は様々

一方、オミクロン株の市中感染が各地で確認され巣ごもり生活になるかもしれないことを受け、街の人からは納得の声や「困る」などさまざまな声が上がっている。

50代女性:
オミクロンの話が出る前は実家に帰ろうかなと思ったんですが、もう帰らないでそのままおとなしく寝正月します。
なかなかお休みは販売の方とか取れないじゃないですか。私は(三が日休み)いいと思います。年末に買っちゃってそれで済ませます。冷蔵庫入るくらいかな。

30代女性:
(スーパーは)開いてた方がいいよね、困ります。

20代女性:
今年は買いだめをします。必要な分だけ買って、家にこもります。

40代女性:
私たち的には開けてほしいけど、働く人たちのことを考えたら、働き方改革みたいなのを考えるとすごくいいことだと思う。

40代女性(以前スーパーに勤務):
いいと思います。2日間家庭の方に集中できるというのはとても助かるので…(正月は)家で作ったりとか増えたりするので。先週かな?ちょっとだけ買い出し大量にしてきました。

正月のショッピングはどうする?

今では当たり前になっているお正月のスーパーの営業だが、振り返ってみると、昭和の時代は「正月は休み」というのが当たり前。
1996年にダイエーやイトーヨーカドーなどで元日の初売りが始まったことから、正月営業が全国に拡大していったという。

石本沙織アナウンサー:
確かに昔はお正月ってどこも開いてなかったなっていう…子供ながらに覚えてます。

加藤綾子キャスター:
そうかもしれないですね、街に人が全くいなくて…

明治大学・齋藤孝教授:
街中静かな状態だったんですよね。街全体が静かになると正月だなって気持ちが改まりますしね。
これは働き方改革ってこともあるので、片方で正月気分、片方で正月気分を味わえないというのはちょっと何か格差のようで切ないですからね。

加藤綾子キャスター:
コロナ禍で働き方改革っていう意味では進んだ部分もあって…これからもどんどん広がっていくのかもしれないですね。

大手の営業時間まとめ

石本沙織アナウンサー:
来年のお正月どうなのかというのをちょっと見てみたいんですけれども、まずはスーパーです

イオンや西友は正月三が日休まず元日から営業をするということで、皆さんお疲れ様ですという感じですけれども…
イトーヨーカドーは元日に全店舗のおよそ3割にあたる38店舗が休業ということで、2日からは通常営業です。サミットといなげやはお正月三が日お休みするそうです。みなさんゆっくり休んでいただきたいところですね。

石本沙織アナウンサー:
百貨店を見てみますと、西武とそごうは元日から通常営業。三越伊勢丹は元日のみ休みということです。
コンビニは基本やっているんですけれども、ローソンはオフィス街を中心におよそ90店が休業時短するということで、近くのコンビニなどをチェックしてみてください。

(「イット!」12月24日放送分より)