目の不自由な人も耳の不自由な人も、誰もが映画を楽しめる場所がある。

2001年に音声ガイドを作成するバリアフリー映画鑑賞推進団体City Lightsを立ち上げた平塚千穂子さん。

その後、平塚さんらは寄付を募り、日本で唯一のユニバーサルシアター「CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)」(東京・北区)をオープンした。

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「20年ほど前のことになるのですが、『目の見えない人たちに映画を』という企画に参加したんです」と活動のきっかけを語る平塚さん。

「音声ガイドひとつとっても、普及はままならない。映画を見たいけど諦めるしかないという話を聞いて、どの作品でも音声ガイドが付いて、楽しめる映画館を作りたいと思った」と話した。

映画の感動を分かち合おう!

「シネマ・チュプキ・タバタ」では、目や耳が不自由な人のために全編、音声ガイドと日本語字幕付きで上映。

大音量が苦手な人のために、音量調節ができる個室も用意している。さらに、視覚に障害がある人には駅からの送迎サービスも行っている。

月に2回訪れるという男性は、「細かく説明してくれるので映像が浮かびやすい」と目が見えなくても、音声による説明を聞いて情景を想像し、映画を”見て”楽しむことができると明かした。

館内の別の部屋では、月替わりで上映する作品の音声ガイド作りを行っている。

音声だけで映画の内容を明確に伝える台本を、当事者の意見を聞きながら丁寧に作成していく。

映画の感動を分かち合うため、平塚さんは「私も映画館に救われた人間なので。居心地の良さとか本来の自分に戻れるとか、そんな場所になれたらいいなと思います」と語った。

CINEMA Chupki TABATA
https://chupki.jpn.org/

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