林芳正外相は21日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演し、中国の王毅国務委員兼外相から中国訪問の要請があったことを明らかにした。

18日に電話会談した際に、招待されたという。

具体的な日程については「現段階でまだ何も決まってない」と述べた。

外務省幹部はFNNの取材に林外相の訪中について検討に入ったことを明らかにした。

また、中国の女子テニス・彭帥選手が張高麗元副首相との不倫を告白後、行方不明となっていることについて、林氏は「注視している」と述べた。

具体的な対応を検討しているわけではないという。

バイデン米大統領が北京冬季五輪に米政府高官を派遣しない「外交的ボイコット」の検討に言及したことについては、「我々は我々として考えていく」と述べるにとどめた。

以下、番組での主なやりとり。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):
中国共産党の前副首相との不倫関係を告白し、消息不明となった女子テニスの彭帥選手をめぐって新たな展開があった。アメリカのホワイトハウスは19日、中国政府に対して、彭帥選手の所在確認と安全確保について「独立した検証可能な証拠を提示するよう」要請した。また、IOC国際オリンピック委員会の委員は、来年2月に開幕する北京冬季五輪開催に関して強硬な態度を取る可能性について言及。メディアの取材に五輪中止の可能性を完全には否定しなかったという。

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):
彭帥選手の所在確認や安全確保について、ホワイトハウスが発信をしている。日本政府として中国に対して何らかのアクションを起こすのか。

林芳正外相:
注視をしているが、何か具体的な検討を開始したということではない。

番組コメンテーター・橋下徹氏(元大阪府知事・元大阪市長・弁護士):
中国との通常の商取引は大切にするとしても、人権問題、自由、平等、法の支配に反する行為には厳しく、米国に負けないぐらいの日本のメッセージを中国に対して強烈に出すべきだ。

梅津キャスター:
北京冬季五輪について、バイデン米大統領がウイグル族への人権問題などを理由に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を検討していることを初めて認めた。

松山キャスター:
大統領が「検討している」と言った。加えてハガティ前駐日米大使もメディアのインタビューで「日本にも同様の見解を示してほしい」との考えを示している。

林外相:
岸田首相が「日本は日本の立場で物事を考えていきたい」と言っている。そういう考え方で臨んでいく。

松山キャスター:
「外交的ボイコット」の選択肢も含めて検討するということか。

林外相:
何かをやらないとかやるとかということではない。我々は我々として考えていく。

松山キャスター:
日本の立場から。

林外相:
そうだ。

松山キャスター:
米議会の諮問機関が「中国が台湾への侵攻能力を獲得している可能性がある」との年次報告書をまとめた。最近米国からは台湾についての発信が非常に増えている。台湾有事について日本はどこまで想定すべきか。

林外相:
「台湾海峡の平和と安定(の重要性)」については、菅前首相時の日米首脳会談の共同声明に何十年ぶりかで明記された。我が国の安全保障は当然だが、国際社会全体の安定にとっても非常に重要だ。対話により平和的に解決されることが大事だということは一貫して我が国の立場として申し上げている。これは日米首脳会談やG7サミット等でも一致している。私も先日、ブリンケン米国務長官と電話で会談し、台湾海峡の平和と安定の重要性について認識が一致した。

松山キャスター:
中国の王毅外相とも電話で会談したが、対面での日中外相会談を行う考えはあるか。

林外相:
(王毅外相との)電話会談で、中国側からは訪問のインビテーション(招待)があったが、現段階でまだ何も決まっていない。

松山キャスター:
訪中の要請があったと。

林外相:
そうだ。

松山キャスター:
訪中に向けて調整していくのか。

林外相:
まだ具体的な調整が始まったわけではない。